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バングラデシュ南東部で洪水・土砂崩れ相次ぐ、44人死亡

道路や橋の損壊によって救援活動は難航しており、被災地では食料や飲料水、医薬品の不足が深刻化している。
2026年7月11日/バングラデシュ、大雨により冠水した道路(AP通信)

バングラデシュ南東部で数日間にわたって続いたモンスーンの大雨により洪水と土砂崩れが発生し、政府は11日までに少なくとも44人が死亡、100万人以上が孤立状態にあると発表した。道路や橋の損壊によって救援活動は難航しており、被災地では食料や飲料水、医薬品の不足が深刻化している。

被害はチッタゴン、コックスバザール、バンダルバンなど7県に及び、約26万8000世帯が外部との交通を絶たれた。広い範囲で住宅や農地が浸水し、多くの住民が自宅に取り残されるか避難所への移動を余儀なくされている。停電や通信障害も発生し、混乱が続いている。

政府は軍を動員し、ボートを使って孤立した地域へ食料や飲料水、医療物資を搬送している。地元メディアによると、主要道路や橋が流失・損壊したことで陸路による輸送が困難となり、支援物資の救急に遅れが出ている。今後もしばらく雨が続く見通しで、浸水地域の拡大や新たな土砂崩れへの警戒が続いている。

特に深刻な被害を受けたのが、100万人以上のロヒンギャ難民が暮らすコックスバザールの難民キャンプだ。豪雨による土砂崩れで少なくとも16人の難民が死亡し、多数の簡易住宅が押し流された。竹やビニールシートで造られた掘っ立て小屋が急斜面に密集しているため、当局は危険地域から住民を安全な場所に移している。

バングラは毎年モンスーン期に洪水や土砂崩れに見舞われるが、近年は気候変動の影響で豪雨の頻度や規模が増しているとの指摘が相次いでいる。政府は今回の災害についても、気候変動によってゲリラ豪雨が増加し、被害が拡大したとの認識を示した。低地が多く人口密度も高い同国では、気象災害への適応策やインフラ整備の遅れが大きな課題となっている。

今後も南東部を中心に大雨が予想されており、河川の増水や新たな洪水、土砂崩れが懸念されている。当局は市民に避難を呼びかけるとともに、救援物資の追加投入や医療支援を急いでいる。生活再建には長期間の支援が必要となる見通しだ。

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