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スペイン北東部で山火事延焼中、320平方キロメートル焼失、過去最悪の被害に

地中海一帯を覆う猛烈な熱波と乾燥した気象条件、強風が延焼を加速させ、消防当局は200人以上の消防士と航空機を投入して消火活動を続けている。
2026年7月22日/スペイン、北東部グアダラハラ県郊外で延焼中の山火事(AP通信)

スペイン北東部グアダラハラ県で発生した大規模な山火事は、7月22日までに焼失面積が320平方キロメートルに達し、同国史上最大級の森林火災となった。地中海一帯を覆う猛烈な熱波と乾燥した気象条件、強風が延焼を加速させ、消防当局は200人以上の消防士と航空機を投入して消火活動を続けている。これまでに34の集落が避難対象となったが、22日時点で死傷者は確認されていない。

火災は県郊外で数日前に発生し、急速に燃え広がった。焼失地域には自然保護区も含まれ、生態系への影響が懸念されている。険しい地形や高温、乾燥した植生が消火活動を難しくしており、消防隊は地上部隊と航空機を組み合わせて延焼防止に全力を挙げている。当局は火勢が一部で落ち着き始めたとしながらも、鎮圧にはなお時間を要するとの見方を示している。

スペインでは今週、各地で最高気温が40度を超える猛暑となり、一部では44度近くまで上昇すると予想されている。気象当局は全国の広い範囲で山火事危険度を「非常に高い」または「極めて高い」と警告し、住民に屋外での火気の使用を控えるよう呼びかけている。

この火災は2026年に国内で発生した22件目の大規模森林火災で、全体の焼失面積は1000平方キロメートルを超え、前年同期の4倍に達した。

サンチェス(Pedro Sánchez)首相は22日に現地を視察し、消防隊や軍、ボランティアらの活動に謝意を示した上で、「気候変動が山火事の規模と頻度を拡大させている」と述べ、超党派で対策に取り組む必要性を訴えた。また、この火災は地域史上最大規模で、極端な気象条件が被害を一層深刻化させていると指摘した。

熱波の影響はスペインだけにとどまらない。フランス南部では森林火災によって複数の住宅が焼失し、数百人が避難したほか、ギリシャやキプロスでは高温を受けて屋外作業が一時禁じられた。

イタリア・シチリア島でも火災警戒レベルが最高段階に引き上げられ、各国が消火体制を強化している。専門家は人為的な気候変動によって南ヨーロッパで猛暑や干ばつが長期化し、森林火災が発生・拡大しやすい環境が常態化しつつあると警告している。

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