◎北米大陸が歴史的な寒波に見舞われる一方、欧州では穏やかな天気が続いている。
スペインのビーチ(Getty Images/AFP通信)

多くの欧州諸国が記録的に暑い1月を迎えている。

少なくとも8カ国で最高気温が更新された。

ポーランドの首都ワルシャワでは1日に18.9度を記録。スペインのビルバオでは25.1度と、平均より10度以上高くなった。

北米大陸が歴史的な寒波に見舞われる一方、欧州では穏やかな天気が続いている。

米国中西部と北部では年明け以降も荒天が続くと予想され、テキサス、オクラホマ、アーカンソー、ルイジアナ州には竜巻警報が出ている。

一方、オランダ、リヒテンシュタイン、リトアニア、ラトビア、チェコ、ポーランド、デンマーク、ベラルーシの1月の気温は国内記録を更新した。

ドイツ、フランス、ウクライナでも平年よりはるかに暖かい日が続いている。

1月1日のワルシャワの気温は平年より4度も高い。ベラルーシでは16.4度を記録し、平年より4.5度高かった。

スペインのビルバオの元旦の気温は7月並みとなり、カタルーニャ地方の一部では水の使用が制限された。

スイスでは20度を記録し、アルプスのスキー場は雪不足に悩まされている。

しかし、スカンジナビアの一部では厳しい寒さとなり、モスクワの週末の気温はマイナス20度まで下がる見通しだ。

イギリス、フランス、スペイン、アイルランドの気象当局は今週、2022年の気候を総括し、「記録的な暑さと水不足に悩まされた」と報告した。

イギリスの気温は12月を除くすべての月で平年を上回った。12月は雪が降ったものの、現在は雨が続いている。

地球温暖化の影響で熱波はより頻繁に、より極端に、より激しく、より長く続くようになった。

産業革命以来、地球の平均気温はすでに1.1度上昇しており、世界が温室効果ガスの排出量を大幅に削減しない限り、気温の上昇は続くだろう。

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