◎東アフリカの一部地域では3月末頃から雨が降り続いている。
2023年5月6日/コンゴ民主共和国、東部・南キブ州、洪水被害に遭った郊外の集落(Moses Sawasawa/AP通信)

コンゴ民主共和国政府は7日、東部・南キブ州の一部地域で発生した大雨による洪水・土砂崩れについて、これまでに203人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。

州知事室によると、6日の捜索で新たに27人の遺体を収容したという。

同州郊外では数日前の大雨で複数の河川が決壊し、村を押し流した。

甚大な被害を受けた集落の酋長は地元メディアの取材に対し、「近くの集落と合わせて、これまでに200人以上が死亡した」と語った。

被害の全容は明らかになっておらず、数百人が行方不明と伝えられている。

多くの集落が4日の大雨による洪水と土砂崩れに巻き込まれたようだ。

AP通信の取材に応じた生存者は、「土砂崩れが近所の市場を飲み込み、数十人が下流に流された」と語った。

コンゴの医師でノーベル平和賞受賞者であるムクウェゲ(Denis Mukwege)氏は6日、現地に外科医、麻酔医、技術者のチームを派遣し、住民に医療を提供したと報告した。

東アフリカの一部地域では3月末頃から雨が降り続いており、コンゴの隣国ルワンダでも今週初めの洪水・土砂崩れで少なくとも131人が死亡。民家数千戸が全壊し、犠牲者はさらに増えると予想されている。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は6日、訪問先のブルンジで記者団の取材に応じ、コンゴとルワンダの犠牲者に哀悼の意を表した。

グテレス氏は会見の中で、「これらの洪水は地球温暖化が加速し、人々の生活に悪い影響を与えていることを示している」と述べた。

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