◎サイクロンは26日深夜にバングラとインドの西ベンガル沿岸を横断する見通し。
2024年5月26日/バングラデシュ、南東部チッタゴンの港近く(AP通信)

バングラデシュ当局は26日、ベンガル湾で発生したサイクロンの上陸に備え、80万人近くを脆弱な地域から避難させようとしている。

気象台によると、サイクロンは26日深夜にバングラとインドの西ベンガル沿岸を横断する見通し。

インド当局は30~40m/sの猛烈な風が吹き荒れ、26日夜には西ベンガル州の島々とバングラのケプパラが暴風圏に入ると警告した。

バングラ首相府の報道官はSNSに声明を投稿。「国内の沿岸地域全体で4000のサイクロンシェルターに人々を避難させている」と書き込んだ。

それによると、数千人のボランティアが警察と消防を支援し、対象地域の住民にシェルターに避難するよう呼びかけているという。

中央政府は追って通知があるまで、この地域のすべての学校を閉鎖するよう命じた。

インド・コルカタ(旧カルカッタ)の空港は26日夜から21時間閉鎖される。バングラも南東部チッタゴンの空港を閉鎖し、すべての便をキャンセルした。

またバングラ当局はチッタゴンにある同国最大の港で荷役を停止。予防措置として、10数隻の貨物船を沖合に移動させた。

バングラとインドの雨季(モンスーンシーズン)6~9月末頃まで続く。ベンガル湾でサイクロンが発生したのは今年初である。

西ベンガル州の沿岸部では大雨が予想されている。気象台によると、西ベンガル州とバングラ沿岸部の低地が高潮の影響で浸水する可能性があるという。

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