ギリシャ・テッサロニキで山火事延焼中、一部地域に避難指示、建物被害も
火災は午後8時半ごろ、テッサロニキ北郊の渓谷地帯で発生。低木や草地に燃え広がった後、乾燥した植生と強風の影響で平地に延焼し、工場や倉庫など複数の事業所に燃え移った。
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ギリシャ北部テッサロニキ近郊で4日夜、山火事が発生し、強風にあおられた炎が住宅地や事業所のある地域に燃え広がった。当局は周辺3地区の住民に避難指示を出し、障害者支援施設の入所者らが避難を余儀なくされた。市内には濃い煙が立ち込め、消防隊が夜通し消火活動を続けた。
火災は午後8時半ごろ、テッサロニキ北郊の渓谷地帯で発生。低木や草地に燃え広がった後、乾燥した植生と強風の影響で平地に延焼し、工場や倉庫など複数の事業所に燃え移った。可燃性物質が燃焼したことで爆発が相次ぎ、市街地一帯が煙に覆われた。
緊急通報システムを通じて近隣の3地区に避難指示が出され、多くの住民が避難を余儀なくされた。また157人が生活する障害者支援施設では、約120人が近隣の体育館へ移動、医療支援が必要な入所者は別の病院に搬送された。人的被害は確認されていない。被害の全容は明らかになっておらず、関係自治体が調査している。
現場では100人を超える消防隊員と消防車38台、消防団が出動して消火活動に当たった。しかし、夜間で航空機による放水が困難だったうえ、断続的な強風が消火作業を妨げた。消防は周辺地域への延焼を防ぐため警戒を続けるとともに、住民に対して避難指示を厳守するよう呼びかけた。
警察は4日深夜、火元付近にいた76歳の男を失火の疑いで逮捕したと明らかにした。男は酒に酔った状態で火を扱った疑いがあり、当局が出火原因を詳しく調べている。
ギリシャでは今週、テッサロニキ近郊で発生した別の山火事により父親と12歳の息子が死亡する被害が出たほか、中部でも複数の集落に避難命令が出るなど、各地で山火事が相次いでいる。政府は今年、人工衛星を活用した火災監視システムの運用を開始するなど対策を強化しているが、乾燥した気候と強風が重なる夏季には依然として山火事の危険性が高い。地中海地域では気候変動の影響で高温・乾燥化が進み、大規模火災が発生しやすい状況が続いている。
