ジョー・バイデン大統領／新政権への移行タイムライン9

11月22日

トランプ大統領、2日連続ゴルフを満喫、リフレッシュする

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,230万件、累計死亡者は25.6万人。11月21日の新規陽性数は171,980件、死亡者は1,428人だった。

全国の入院患者数は80,000人を超え、医療関係者の疲労は限界に達している。

一方、トランプ大統領はバージニア州スターリングのトランプ国立ゴルフクラブで2日連続ゴルフを満喫、リフレッシュした。

【世界の感染状況／11月23日時点】

トランプ大統領、オンラインG20サミットでパリ協定を非難

22日、来年1月に辞任するトランプ大統領はオンラインG20サミットにショートビデオメッセージを投稿した。

ドナルド・トランプ大統領：
「私は不公正かつ不公平なパリ協定を却下した」

「パリ協定は環境を保護するために設計されたものではない。それはアメリカ経済を殺すために作られた。私は何百万ものアメリカの仕事を放棄しない。そして、世界最悪の汚染者や環境犯罪者に資金を提供するつもりもない」

バイデン新大統領は、就任初日にパリ協定に復帰すると公言している。

バイデン政権の閣僚、24日発表

ホワイトハウスの次期首席補佐官に任命されたロン・クレイン氏はABCニュースのインタビューの中で、間もなく新政権の閣僚を発表すると述べた。

ロン・クレイン氏：
「バイデン政権の閣僚は24日に公開されるだろう」

チームトランプ、ジョージア州に再集計を要求

チームトランプは声明の中で、21日夜にジョージア州に票の再集計を要求したと述べた。

両者の票差は0.5％以内にとどまっているため、チームトランプは再集計を要求できる。

21日午後、同州のブライアン・ケンプ州知事が投票結果を正式に承認、ジョー・バイデン氏の勝利を認定した。

ジョージア州（11月20日開票率100％）選挙人：16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296票

ペンシルベニア州、トランプ訴訟を投げ捨てる

ペンシルベニア州の連邦判事は、州の選挙結果を覆そうとしたチームトランプの訴えを却下し、「証拠を提示することなく訴訟を起こしている」と厳しく非難した。

同州のマシュー・ブラン裁判官は声明文の中で、「州の有権者、約700万人の権利を剥奪することはない」と述べた。

反抗的なチームトランプは選挙以来、少なくとも19件の訴訟を起こしている。内訳は以下の通り。（19日時点）

ミシガン州＝2件
訴訟1：敗訴（上訴中）
訴訟2：撤回

ジョージア州＝1件
訴訟1：敗訴

ネバダ州＝3件
訴訟1：撤回
訴訟2：拒否
訴訟3：未確定

アリゾナ州＝2件
訴訟1：却下
訴訟2：却下

ペンシルベニア州＝11件
訴訟1：敗訴（上訴中）
訴訟2：敗訴（上訴中）
訴訟3：敗訴（上訴中）
訴訟4：敗訴（上訴中）
訴訟5：敗訴（上訴中）
訴訟6：敗訴（上訴中）
訴訟7：敗訴
訴訟8：勝訴
訴訟9：敗訴
訴訟10：敗訴
訴訟11：未確定

11月21日

トランプ大統領、第二波に臆することなくゴルフを満喫

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,200万件、累計死亡者は25.4万人。11月20日の新規陽性数は198,537件、死亡者は1,947人だった。

全国の入院患者数は80,000人を超え、地方都市の病院はパンクしかけている。

来年1月に辞任する反抗的なトランプ大統領は、この日開催された仮想G20サミットを欠席し、ゴルフを満喫した。

バージニア州スターリングのトランプ国立ゴルフクラブに現れたトランプ大統領は、国内の感染者および死亡者が急増しているにも関わず仲間たちとゴルフを楽しみ、リフレッシュしたようである。

【世界の感染状況／11月22日時点】

ミシガン州議会議員2名、通常の選挙プロセスに従うと誓約

ホワイトハウスでトランプ大統領と会談したミシガン州のマイク・シャーキー上院議員トリー・チャットフィールズ下院議員他代表団は会談後の声明で、「法律に従い、ミシガン州の選挙人に関するプロセスは通常通り行われる」と述べた。

ミシガン州代表団の声明：
「申し立ては徹底的に調査し、不正行為がなかったことを証明する。そして、票を多く獲得した候補が勝利する」

「私たちは選挙結果を覆す情報や申し立てを受けていない。法律に従い、ミシガン州の選挙人に関する通常のプロセスを実行するのみである」

今回の会談はミシガン州に圧力をかけるためのものと思われていたが、ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は定期的な会談と説明し、これを否定している。

ジョージア州知事、選挙結果を承認

21日午後、ジョージア州のブライアン・ケンプ州知事が投票結果を正式に承認、ジョー・バイデン氏の勝利を認定した。

ブライアン・ケンプ州知事：
「本日、州務長官が提示した再集計結果を承認した」

「間もなくチームトランプの再集計要求を受けることになるだろう。私たちは再び票を数え直すことになる」

再集計の要求期限は11月24午後5時まで。

ジョージア州（11月20日開票率100％）選挙人：16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296票

ウィスコンシン州、再集計を開始

ウィスコンシン州最大の都市、ミルウォーキー郡とデーン郡は、チームトランプの要請に応じて再集計作業を開始した。

ウィスコンシン州（11月21日5：50開票率100％）選挙人：10人
・トランプ1,610,151票
・バイデン1,630,716票

・ミルウォーキー　バイデン75.5％：トランプ22.9％
・デーン郡　バイデン69.1％：トランプ29.3％

両郡の結果は同州の勝敗に大きな影響を与える。

州の認証期限は12月1日。ミルウォーキー郡選挙委員会のジュリエッタ・ヘンリー局長はABCニュースの取材に対し、「私たちは再集計し、チームトランプの主張に根拠がないことを証明する」と述べている。

ジョージア州の選挙結果承認期限

ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は20日に大統領選挙の集計結果を公式発表した。

ジョージア州（11月20日開票率100％）選挙人：16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296票

共和党のブライアン・ケンプ州知事は、21日午後5時までに勝者を公式承認する予定。

これに対しトランプ大統領はツイッターで「共和党はタフにならなければならない」とケンプ州知事にプレッシャーをかけている。

圧力にさらされているケンプ州知事は、「承認プロセスを実行しない」とは示唆していない。

承認されれば、両者の票差は0.5％以内にとどまっているため、チームトランプから再集計要求を受けることになる。

ABCニュースによると、ケンプ州知事の事務所に「期限内に承認するのか？」と質問したが、返答はなかったという。

バイデン氏、民主党の指導者と会談

バイデン氏とハリス上院議員は、選挙以来初の対面会議でナンシー・ペロシ下院議長とチャック・シューマー上院少数議長と会談した。

バイデン氏は両者とトランプ大統領の冷え切った関係について言及した。

ジョー・バイデン氏：
「私は二人を必要とする。私たちは一緒に多くの時間を過ごすことになるだろう」

ペロシ下院議長は会談前の記者会見で、コロナウイルス救済法案を速やかに承認させる方法について話し合うと述べ、政権移行に関与することを示唆している。

11月20日

トランプ大統領、薬価について発言したのち、勝利を宣言する

20日午後、久しぶりに姿を見せたトランプ大統領は、処方薬の価格を引き下げると発言した。

ドナルド・トランプ大統領：
「選挙期間中、大手製薬会社は私に対する否定的な広告をいくつも掲載した。しかし、私は選挙に勝利した。私たちは進み続けるだろう」

「ファイザーは薬価を下げることへの報復として、ワクチンの発表を意図的に遅らせた」

「ファイザーは待って待って待っていた。彼らは選挙の数日後にワクチンを発表した。発表の遅れは選挙に影響を与えただろう」

トランプ大統領は質問を受けずに去った。

マケナニー報道官、トランプ大統領とミシガン州議会議員の会談を報告

ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は定例会見で、20日遅くにトランプ大統領とミシガン州議会議員が会談すると述べた。

マケナニー報道官は記者から「再選への支持を依頼するためか？」と質問され、「擁護会議ではない」と答えた。

ケイリー・マケナニー報道官：
「選挙に関連する話し合いではない。大統領は定期的に全国の議員と会う」

トランプ集会が、同州での訴訟と共和党員2名の「宣誓供述書（選挙結果取り消し）の提出」に関連しているかは不明。

シャーキー上院議長は地元メディアの取材に対し、「トランプ大統領に選挙人16人を与えるために動くことはない」と強調し、「そのような事態は起こらないだろう」と述べた。

またシャーキー上院議員の報道官も記者団に、州法は議会が介入して「選挙人を直接選択」したり、「勝者以外に与える」ことを許可しない、と述べている。

ミシガン州（11月21日7：00開票率100％）選挙人：16人
・トランプ2,649,852票
・バイデン2,804,039票

ペンス副大統領はジョージア州でキャンペーン

20日午後、マイク・ペンス副大統領はジョージア州で開催された2つのキャンペーンイベントに参加した。

同州の上院通常および補欠選挙は2021年1月の決戦投票に持ち越されている。共和党は議席を死守しなければならず、2つとも失えば民主党に議席数で並ばれる可能性が高い。（共和50ー民主50）

ジョージア州上院通常（開票率99％、決戦投票へ）
・共和党　デイビッド・パデュー　49.7％
・民主党　ジョン・オソフ　48％
・リバタ　シェーンヘーゼル　2.3％

ジョージア州上院補欠（開票率98％、決戦投票へ）
・共和党　ケリー・レフラー　25.9％
・民主党　ラファエル・ワーノック　32.9％

ペロシ下院議長「移行に関与する」

20日午前、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は記者から、「移行が拒否された場合、下院は役割を果たすのか？」と質問された。

ペロシ下院議長は、「手の内は明かせないが、準備はできている」と答えた。

ナンシー・ペロシ下院議長：
「今日の午後、デラウェア州ウィルミントンでバイデン大統領、ハリス副大統領、上院のチャック・シューマーとコロナウイルス救済法案について話し合う」

バイデン氏の顧問「トランプは哀れな男」

チームバイデンの上級顧問を務めるボブ・バウアー氏は、ミシガン州の選挙結果を覆そうとするトランプ大統領の企てについて、「トランプは哀れな男」と述べた。

また、「12月の選挙人団会合時に有権者の意見を覆した州議会は存在しない」と警告し、決して許可されないだろうと強調した。

ボブ・バウアー氏：
「これは職権乱用、選挙当局を公然と脅迫するおぞましい試みである。しかし、哀れなトランプの悪だくみは全て失敗するだろう」

「有権者の意見はなぜ覆されないのか。憲法で保障されているからだ。トランプのやろうとしていることは不可能、非合法、憲法違反であり、起こりえない」

またバウアー氏はチームトランプの発言、「アフリカ系アメリカ人コミュニティの標準化は難しい」と反抗的な再集計訴訟について、「非常に勇敢な行動と発言。信じられないほど差別的だ」と爆破した。

ジョージア州、バイデン氏の勝利を宣言

20日、ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は、手作業による再集計および監査の終了を発表し、ジョー・バイデン氏の勝利を確信していると述べた。

また、チームトランプの攻撃的な監査依頼のプロセスについても言及し、「大統領は辞任しなければならない」と怒りをあらわにした。

ブラッド・ラフェンスパーガー州務長官：
「トランプ大統領は勝てなかった。この選挙は公正かつ安全に実施されており、彼は結果に従わねばならない」

州務長官の補佐官、ジョーダン・フックス氏は記者会見後の取材で、「結果を証明し、完了次第プレスリリースする」と述べた。

ジョージア州（11月20日6：00開票率100％）選挙人：16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296票