12月13日

トランプ大統領の元同盟国「大統領の法理論はばかげている」

元ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏(共和党)はABCニュースの円卓会議に出演した際、元同盟国のトランプ大統領の反抗的な訴訟攻撃を「ばかげている」と批判した。

クリス・クリスティ氏:
「チームトランプの法務チームと大統領によって提唱された法理論はばかげている」

「最高裁判所はばかげた訴えを却下した。彼らは証拠を提供していない。ばかげた訴訟に費やしている無駄な時間をコロナウイルス対策にあてるべきだ

またクリスティ氏は、「まともな共和党州知事」に対するトランプ大統領の脅迫攻撃も非難した。

大統領は善良で勤勉でまともな共和党知事を攻撃し、さらに事態を悪化させた。大統領とチームトランプはまともな共和党州知事を腐敗していると嘲笑し、市民に誤った情報を伝え、混乱と暴力を扇動している

FDA長官「ファイザーワクチンの承認をこれ以上早めることはできなかった」

食品医薬品局(FDA)のスティーブン・ハーン長官はABCニュースの取材に対し、「ファイザーワクチンの承認をこれ以上早めることはできなかった」と述べた。

トランプ大統領はFDAがワクチンの承認を意図的に遅らせたと主張し、連日定例ツイートで圧力をかけていた。

スティーブン・ハーン長官:
「承認過程は最速。1週間早めることも不可能だった」

「私たちは私たちのルールに従い、ワクチンを承認した。私たちは市民にワクチンの確認を徹底的に行うと約束した。FDAは承認過程に自信を持っている」

専門家はワクチンがパンデミックを収束させる重要な枠割を果たすと主張している。しかし、記録的な早さで開発されたファイザーワクチンに懐疑的な目を向ける市民も多い。

AP通信の世論調査によると、アメリカ人の25%~40%がワクチンの接種を望んでいないことが分かったという。

ニュージャージー州、12月15日からファイザーワクチン接種を開始すると発表

ニュージャージー州のフィル・マーフィー州知事はABCニュースの取材に対し、「12月15日午前からファイザーワクチンの接種を開始する」と語った。

フィル・マーフィー州知事:
「76,000人分のワクチンの半分を医療従事者に配分する。高齢者施設とスタッフにも提供されるだろう。この2つが最優先事項だ。2つのグループの接種完了には数週間かかると思われる」

ウォール・ストリート・ジャーナル、炎上

次期ファーストレディの「博士号」を嘲笑したウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が爆発炎上した

WSJのジョゼフ・エプスタイン氏は記事の中で、ジル・バイデン夫人の呼称は「博士」ではなく「キッド(子供)」だと主張し、反響を読んだ。

バイデン夫人は2007年にデラウェア大学で教育学の博士号を取得している。

ダグ・エムホフ氏は、「彼女は自分の力と努力で学位を取得した」とツイートした。

グッゲンハイム奨励金のサラ・パーキャック氏は、博士号を取得した女性を嘲笑したと猛反発した。
「私たちはジル・バイデン博士と連帯して、性差別的なゴミ記事を世界に提供したWSJに立ち向かう」

2020年11月2日 AP通信/ペンシルベニア州ピッツバーグ、演説するジル・バイデン博士

12月12日

コロナウイルス/アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,600万件、累計死亡者は29.6万人。12月11日の新規陽性者数は280,514件、死亡者は2,951人だった。

・全米の入院患者:約108,000人。過去最高を更新。

・カリフォルニア州:12月12日の新規陽性者数35,700件以上。過去最高を更新。

・ロサンゼルス郡:12月11日の新規陽性者数13,815件。過去最高を更新。

・トランプ大統領:ファイザーワクチン承認を定例ツイートで発表。

・ファイザーワクチンの配送が始まる。

【世界の感染状況/12月13日時点】

累計感染者累計死亡者新規感染者
(直近)
世界7,130万人160万人
アメリカ1,600万人29.6万人280,514人
インド983万人14.3万人30,031人
ブラジル684万人18万人54,428人
ロシア257万人45,370人28,206人
フランス235万人57,567人13,406人
日本17.5万人2,446人2,904人

トランプ応援団がワシントンD.C.でパレードを開催

12月12日、大統領選挙の結果に抗議するプロトランプ支持者たちがワシントンD.C.に集まり、ノーマスクでトランプ大統領を応援した。

配布されたビラによると、パレードは「トランプの行進」と名付けられ、「選挙の完全性と透明性を最高裁判所に訴えるためのもの」だという。

パレードには、トランプ政権の元国家安全保障顧問、11月25日にトランプ大統領から恩赦を与えられたマイケル・フリン元陸軍中将も参加した。

フリン氏は連邦捜査官(FBI)に虚偽の供述をした罪に問われたが、赦された。(ロシア疑惑偽証事件)

なお、フリン氏の顧問弁護士は「クラーケンを解き放った」陰謀論者のシドニー・パウエル氏だった。

トランプ大統領はパレードについて、「今朝知った。私は彼らに会うだろう」と語った。

2020年12月12日 EPA/ワシントンD.C.トランプ大統領を応援するプロトランプ支持者

FDA長官、解雇の危機にさらされたという報道を却下

食品医薬品局(FDA)のスティーブン・ハーン長官は声明で、解雇の危機にさらされたという報道を却下した。

ABCニュースによると、ホワイトハウスのマーク・メドウズ首席補佐官はハーン長官に対して、「ファイザーワクチンを承認しなかった場合、仕事を失うだろう」と解雇を示唆したという。

FDAは11日にファイザーワクチンの緊急使用を許可した。

ハーン長官は記者団に、「脅されたという報道は不正確だ」と述べ、外部の圧力ではなく科学とデータに基づいてワクチンを承認したと強調した。

バイデン氏、骨折した右足の再検査を受ける

12月12日午後、ジョー・バイデン氏はフィラデルフィアの病院で右足の骨折部位を再検査した。

バイデン氏の担当医、ケビン・オコナー氏は再検査の詳細を説明した。
「本日、特別なCTスキャナーを使用して負傷部を再検査した」

中間楔状骨の小さな骨折はほとんど確認できず、外側楔状骨の骨折も予定通り治癒している。それ以外に負傷した部位はない

2020年12月12日 ロイター通信/ペンシルベニア州フィラデルフィア、再検査を終えたバイデン氏

最高裁判所、テキサス州の訴えを払いのける

最高裁判所は、テキサス州のトランプ大統領の同盟国が起こした訴訟を払いのけた。

テキサス州は8日に、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ジョージアに対して訴訟を起こし、「これらの州は連邦および州の選挙法を無視し、コロナウイルスを悪用して土壇場での投票方法変更を正当化し、選挙結果を歪めた」と主張していた。

最高裁判所は却下の理由について、「憲法第3条に基づく地位の欠如」と述べた。

これにより、トランプ大統領が「歴史上最も重要な事件」と呼んだいやがらせ訴訟は閉鎖された。

2020年12月7日 AP通信/ワシントンD.C.最高裁判所

12月11日

バイデン氏、FDAのワクチン緊急使用許可を促す

12月11日、バイデン氏はファイザーワクチンについて、「緊急使用が許可されたと早く皆に伝えたい。また、科学者たちが承認したワクチンを信頼してほしい」と述べた。

米食品医薬品局(FDA)は11日中に結論を出すものと思われる。保健福祉長官のアレックス・アザール氏はABCニュースの取材に対し、早ければ12月14日から接種を開始できると述べた。

バイデン氏はワクチンに関する声明の後、新たな閣僚とスタッフ候補を紹介した。

・農務長官:トム・ヴィルサック氏

・住宅都市開発長官:マーシア・ファッジ氏

・退役軍人長官:デニス・マクドノー氏

・米国通奏代表部:キャサリン・タイ氏

ホワイトハウス国内政策評議会理事:スーザン・ライス氏

2020年12月11日 ロイター通信/デラウェア州ウィルミントン、バイデン氏

上院、決議期間延長を承認

上院はコロナ救済法案などの通過を目指し、決議期間を1週間延長した。
米コロナ救済法案、年内の予算成立は困難な見通し

また上院は、12月11日午後に国防総省の2021年予算を承認し、トランプ大統領の机に送った。なお、バーニー・サンダース上院議員などの進歩的な民主党員は法案に反対した。(賛成84ー反対13)

チームバイデン、ジョージア州の上院決戦投票に予算を投下

バイデン政権の命運を決めるジョージア州の上院決戦投票まで1カ月を切った。チームバイデンは民主党候補のジョン・オソフ氏とラファエル・ワーノック氏の活動に予算を投下し、上院の支配を目指す。

チームバイデンによると、民主党全国委員会(DNC)と連携して決戦投票関連費用に500万ドルを投下したという。

またチームバイデンとDNCは「フリップジョージア基金」を立ち上げ、さらなる支援を目指している。(調達目標:1,000万ドル)

ジョージア州上院通常(開票率99%、決戦投票へ)
・共和党 デイビッド・パデュー 49.7%
・民主党 ジョン・オソフ 48%
・リバタ シェーンヘーゼル 2.3%

ジョージア州上院補欠(開票率98%、決戦投票へ)
・共和党 ケリー・レフラー 25.9%
・民主党 ラファエル・ワーノック 32.9%

現在の上院の勢力は「民主党48ー共和党50」。来年1月5日の決戦投票で民主党が2議席確保すれば、勢力は50ー50になり、カマラ・ハリス次期副大統領が決定票を投じる権利を得る

2020年12月9日 ロイター通信/デラウェア州ウィルミントン、バイデン氏

トランプ大統領「バイデン政権にワクチン配布の名誉を奪われた」

12月11日、トランプ大統領は定例ツイートで、「バイデン政権にコロナウイルスワクチン配布の名誉を引き渡す」ことに抵抗感を示した。

トランプ大統領:
彼らは現代史上最大最速の医療の奇跡を横取りしたいと考えている

「食品医薬品局(FDA)は素晴らしい仕事をしなかった。私はもっと早くワクチンを配布できると確信していた」

一方、保健福祉長官のアレックス・アザール氏はABCニュースの取材に対し、「ファイザーワクチンの緊急使用は間もなく許可される。早ければ12月14日から接種を開始できる」と述べた。

トランプ大統領は大統領選挙前のワクチン配布を目指し、疾病予防管理センター(CDC)やFDAなどの関係機関に圧力をかけていた。

2020年12月7日 AP通信/ワシントンD.C.ホワイトハウス、トランプ大統領

12月10日

アメリカの1日あたりの死亡者数はD-Dayを上回っている

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,550万件、累計死亡者は29万人。12月9日の新規陽性者数は218,667件、死亡者は3,054人だった。

保健社会福祉省は報告の中で、12月3日から12月9日までの7日間の新規陽性者数は1,414,153件に達し、前週から25.4%増加したと述べた。

・12月9日の全米の死亡者数:初めて3,000人の大台を突破。9.11同時多発テロの死亡者数(2,977人)、D-DAY(ノルマンディー上陸作戦)の死亡者数を大きく上回った。

・全米の入院患者:約107,000人。(過去最高を更新中)

【世界の感染状況/12月10日時点】

累計感染者累計死亡者新規感染者
(直近)
世界6,880万人157万人
アメリカ1,550万人29万人218,667人
インド977万人14.2万人31,521人
ブラジル673万人17.9万人53,453人
ロシア252万人44,220人25,838人
フランス234万人56,940人13,595人
日本16.9万人2,376人2,837人

ニューハンプシャー州の下院議長がコロナウイルスで死亡

ニューハンプシャー州の司法長官は声明で、リチャード・ヒンチ下院議長(71歳)がコロナウイルスで亡くなったと発表した。

ヒンチ氏は先週下院議長に選出されたばかりだった。

バイデン氏、新たな閣僚とスタッフを発表

12月10日、ジョー・バイデン氏は政権入りする閣僚と高官を発表した。

・農務長官:トム・ヴィルサック氏

・住宅都市開発長官:マーシア・ファッジ氏

・退役軍人長官:デニス・マクドノー氏

・米国通奏代表部:キャサリン・タイ氏

ホワイトハウス国内政策評議会理事:スーザン・ライス氏

【新政権閣僚、12月9日発表】
・国防長官:ロイド・オースティン氏

【新政権閣僚他、12月7日発表】
・保健福祉長官:ザビエル・ベセラ氏

・外国医総長:ヴィヴェック・マーシー氏

・疾病予防管理センター(CDC)所長:ロシェル・ワレンスキー氏

・コロナウイルス諮問委員会議長:マルセラ・ヌネス・スミス氏

・コロナウイルス タスクフォース委員兼大統領カウンセラー:ジェフ・ザイエンツ氏

・コロナウイルス タスクフォース委員:ナタリー・キリアン氏

・国立アレルギー・感染症研究所所長兼最高顧問:アンソニー・ファウチ氏(続投)

【新政権閣僚他、11月30日発表】
・財務長官:ジャネット・イエレン氏

・行政管理予算局長:ニーラ・タンデン氏

・財務副長官:ワリー・アデエモ氏

・経済諮問委員会議長:セシリア・ラウズ氏

・経済諮問委員会委員:ジャレッド・バーンスタイン氏

・経済諮問委員会委員:ヘザー・バウシー氏

【新政権閣僚他、11月23日発表】
・国務長官:アントニー・ブリンケン氏

・国土安全保障長官:アレハンドロ・マヨルカス氏

・国家情報長官;アヴリル・ヘインズ氏

・国際連合大使:リンダ・トーマス・グリーンフィールド氏

・気候担当特使;ジョン・ケリー氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、11月17日発表】
・大統領上級顧問:マイク・ドニロン氏

・大統領副首席補佐官:ジェン・オマリー・ディロン氏

・大統領顧問:ダナ・レムス氏

・大統領顧問:スティーブ・リケッティ氏

・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問:セドリック・リッチモンド氏

・ホワイトハウス政府間局長:ジュリー・ロドリゲス氏

・オーバルオフィスオペレーションディレクター:アニート・マシーニ氏

・ファーストレディの上級顧問:アンソニー・バーナル氏

・ファーストレディの補佐官:ジュリサ・レイノソ・パンタレオン氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、11月12日発表】
・大統領首席補佐官:ロン・クレイン氏

2016年4月29日 AP通信/スーザン・ライス氏、2013年~2017年まで国家安全保障顧問を務めた
2013年5月19日 AP通信/デニス・マクドノー氏、バラク・オバマ大統領の首席補佐官を務めた

バイデン氏、12月15日にジョージア州で選挙運動を行う予定

新政権移行チームによると、ジョー・バイデン氏は12月15日にジョージア州入りし、同州の上院決戦投票に臨むジョン・オソフ氏とラファエル・ワーノック氏を応援するという。

現在の上院の勢力は「民主党48ー共和党50」。来年1月の決戦投票で民主党が2議席確保すれば、勢力は50ー50になり、カマラ・ハリス次期副大統領が決定票を投じる

ジョージア州上院通常(開票率99%、決戦投票へ)
・共和党 デイビッド・パデュー 49.7%
・民主党 ジョン・オソフ 48%
・リバタ シェーンヘーゼル 2.3%

ジョージア州上院補欠(開票率98%、決戦投票へ)
・共和党 ケリー・レフラー 25.9%
・民主党 ラファエル・ワーノック 32.9%

2020年12月8日 Getty Images/デラウェア州ウィルミントン、ジョー・バイデン氏

クラーケンを解き放った陰謀論者のシドニー・パウエル弁護士は3連敗

「クラーケンを解き放つ」と宣言した陰謀論者のシドニー・パウエル弁護士は、アリゾナ州の入札で敗れ、3連敗を喫した。

アリゾナ州の裁判官はプロクレーマーの苦情について、「ゴシップは一部の支持者から共感を集めるかもしれない。しかし、連邦裁判所で手続きを行うことはない」と訴えを叩き落とした。

クラーケン弁護士はミシガン州とジョージア州の訴訟も失っている。なお、両州の裁判官は数時間以内に申し出を叩き落とし、クラーケンは負けじと上訴している。

2020年12月2日 ロイター通信/ジョージア州アルファレッタ、シドニー・パウエル弁護士

トランプ大統領、テキサス州の訴訟に正式に参加すると表明

トランプ大統領の顧問弁護士のひとり、ジョン・イーストマン氏は、最高裁判所にテキサス州の訴訟に正式に参加すると申し立てを行った。

テキサス州は8日に、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ジョージアに対して訴訟を起こし、「これらの州は連邦および州の選挙法を無視し、コロナウイルスを悪用して土壇場での投票方法変更を正当化し、選挙結果を歪めた」と主張した。

イーストマン氏は提出書類の中で、「選挙人を選ぶ方法(選挙)が逸脱したことを証明する。選挙当局は法に従わず、自治政府に対する信頼を危険にさらした」とテキサス州の申し立てに追随した。

最高裁判所が「苦情」への乱入を認める可能性は低いと思われる。

12月9日

ロイド・オースティン元陸軍将軍、文民指導者になると強調

ジョー・バイデン氏から国防長官に指名されたロイド・オースティン元陸軍将軍は、迫りくる「7年ルール」の懸念を払拭するために、民間指導者の重要性を強調した。

ロイド・オースティン元陸軍将軍:
「4年前に兵役を終えたとき、私は制服を脱ぎ、ロイド・オースティン将軍からロイド・オースティンになった。これはとても重要な違いである。私は最大限の真剣さと誠意をもって職務に取り組むと誓約する」

「私は文民指導者としてこの新しい職務を果たす。私たちは文民統制に深い感謝と敬意を抱いている。国防長官として、私の優先事項は常に部隊を構成する男女、軍と民間人、そしてその家族になるだろう」

オースティン氏の国防長官就任への道のりは険しくなることが予想される。

国防長官就任には「退役から7年空ける」ことが規定で定められており、就任には議会の免除を得なければならない。

規定(憲法)を免除する行為について民主党のチャック・シューマ―上院少数党首は、「細かくチェックしなければならないだろう」と述べた。

チャック・シューマ―上院少数党首:
「オースティン元将軍は非常に優れた候補者だ。ただし、私はまだ同僚と話していない。彼らの意見を聞いてみたい」

上院軍事委員会のジャック・リード上院議員(民主党)は以前、オースティン氏と同じ条件で国防長官に就任したジム・マティス氏について、「危険な前例になる」と懸念を表明していた。

ジャック・リード上院議員(2017年):
「私は将来の候補者のために、法の放棄を支持しない。軍事委員会の仕事は、文民統制の原則を民主主義の決定的な信条として確立することである」

上院軍事委員会の上級委員、リチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)も就任に反対すると記者団に語っており、同じく民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員とジョン・テスター上院議員と共に反対票を投じた。

2020年12月9日 ロイター通信/デラウェア州ウィルミントン、演説するロイド・オースティン元陸軍将軍

新政権の国防長官に指名されたのはロイド・オースティン元陸軍将軍

ジョー・バイデン氏は2016年に引退した元陸軍将軍、ロイド・オースティン氏を国防長官に指名すると発表した。

ジョー・バイデン氏:
「彼は40年以上もの間、障壁を打ち破り、道を切り開いてきた。そして彼にはまだ長い道のりがある。彼はまたやるつもりだ。オースティン将軍、アメリカに奉仕するためにもう一度前進してくれてありがとう」

「彼はこの結果を求めていなかったが、私は彼を必要とした」

中東での軍事活動を管轄する米国中央軍の元司令官は、イラクでの任務や対イスラム国の作戦などを指揮した。

オースティン氏は「退役から7年経っていない」ため、長官に就任するためには議会の免除を得る必要がある。承認されれば、オースティン氏は国防総省を率いる史上初のアフリカ系アメリカ人になる。
バイデン政権の国防長官はロイド・オースティン元陸軍将軍か

トランプ政権の最初の国防大臣、ジム・マティス元将軍も議会の免除を得た。

【新政権閣僚、12月9日発表】
・国防長官:ロイド・オースティン氏

【新政権閣僚他、12月7日発表】
・保健福祉長官:ザビエル・ベセラ氏

・外国医総長:ヴィヴェック・マーシー氏

・疾病予防管理センター(CDC)所長:ロシェル・ワレンスキー氏

・コロナウイルス諮問委員会議長:マルセラ・ヌネス・スミス氏

・コロナウイルス タスクフォース委員兼大統領カウンセラー:ジェフ・ザイエンツ氏

・コロナウイルス タスクフォース委員:ナタリー・キリアン氏

・国立アレルギー・感染症研究所所長兼最高顧問:アンソニー・ファウチ氏(続投)

【新政権閣僚他、11月30日発表】
・財務長官:ジャネット・イエレン氏

・行政管理予算局長:ニーラ・タンデン氏

・財務副長官:ワリー・アデエモ氏

・経済諮問委員会議長:セシリア・ラウズ氏

・経済諮問委員会委員:ジャレッド・バーンスタイン氏

・経済諮問委員会委員:ヘザー・バウシー氏

【新政権閣僚他、11月23日発表】
・国務長官:アントニー・ブリンケン氏

・国土安全保障長官:アレハンドロ・マヨルカス氏

・国家情報長官;アヴリル・ヘインズ氏

・国際連合大使:リンダ・トーマス・グリーンフィールド氏

・気候担当特使;ジョン・ケリー氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、11月17日発表】
・大統領上級顧問:マイク・ドニロン氏

・大統領副首席補佐官:ジェン・オマリー・ディロン氏

・大統領顧問:ダナ・レムス氏

・大統領顧問:スティーブ・リケッティ氏

・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問:セドリック・リッチモンド氏

・ホワイトハウス政府間局長:ジュリー・ロドリゲス氏

・オーバルオフィスオペレーションディレクター:アニート・マシーニ氏

・ファーストレディの上級顧問:アンソニー・バーナル氏

・ファーストレディの補佐官:ジュリサ・レイノソ・パンタレオン氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、11月12日発表】
・大統領首席補佐官:ロン・クレイン氏

2020年12月9日 ロイター通信/デラウェア州ウィルミントン、ジョー・バイデン氏とロイド・オースティン元陸軍将軍

トランプ大統領、テキサス州が起こした訴訟に介入すると誓約

12月9日、トランプ大統領はテキサス州が最高裁判所に直接提起した訴訟に介入すると誓約した。

トランプ大統領は定例ツイートで、「私たちはテキサスの訴訟に介入する。これは大きなものだ。アメリカには勝利が必要です!」と述べた。

テキサス州は8日、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ジョージアに対して訴訟を起こし、「これらの州は連邦および州の選挙法を無視し、コロナウイルスを悪用して土壇場での投票方法変更を正当化し、選挙結果を歪めた」と主張した。

またトランプ大統領は、「ホワイトハウスはコロナウイルスワクチン配布に介入する勇気を持っている」と示唆した。

ドナルド・トランプ大統領:
「それでは、誰が勇気を持っているか見てみよう。立法府なのか、最高裁判所の裁判官なのか、それとも最高裁判所の多数の裁判官なのか。彼らが何をする勇気を持っているか見てみよう。この国の誰もが正しいことを知っている」

2020年12月8日 EPA/ワシントンD.C.ホワイトハウス、トランプ大統領

最高裁判所、ペンシルベニア州に対するチームトランプの訴えを却下

保守的な最高裁判所は、ペンシルベニア州に対するチームトランプの「250万票の郵便投票をはじき出す」という野蛮な訴えを払いのけた。

裁判所は声明で、「裁判官に提出された票の差し止め申請は却下された」と述べた。

同州のマイク・ケリー議員と他の共和党議員候補は、トム・ウルフ州知事が署名した選挙結果の公式証明書と全ての郵便投票を焼却処理するよう訴えていた。

保守的なトランプ大統領は保守的な最高裁判所での保守的な審理を望んでいた。

今後の予定
・12月8日:集計締め切り
・12月14日:選挙人投票(538人)
・12月23日:連邦議会に結果を通知
・1月6日:票集計、勝利宣言
・1月20日正午:就任式

2020年1月21日 ロイター通信/ワシントンD.C.最高裁判所
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