フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、今週末から現在の厳格なロックダウンを緩和し、重要でない店舗も営業を再開できると発表した。

マクロン大統領は24日夕方のテレビ演説の中で、「市民はクリスマスを共有できる」と述べた。

一方、バーやレストランの閉鎖期間については、「来年1月20日まで延長」するという。

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、フランスのコロナウイルス累計感染者数は215万人、累計死亡者は50,000人を超えた。ただし、23日の新規陽性者数は、9月28日以来最低の4,452件まで減少している。

また、最新の過去1週間の新規陽性者数平均についても、11月7日のピーク(54,440件)から21,918件まで減少した。

マクロン大統領は24時間の新規陽性者数が5,000件以下を維持すれば、映画館なども再開し、旅行制限も解除され、「祝祭期間中の12月15日からロックダウンは緩和される」と述べた。
封鎖されたヨーロッパの制限まとめ
ヨーロッパの暗いクリスマス

2020年11月23日 AP通信/フランス、パリ

マクロン大統領は米ファイザー社やモデルナ社などのコロナウイルスワクチンを「希望の光」と呼び、「フランス政府は12月末または来年1月初めのワクチン接種開始を目指している」と発表した。

また、1月20日に制限の再見直しを行い、感染状況が悪化していなければバーやレストランも再開し、大学のオンライン授業も終了するだろうと述べた。

しかし、万一状況が悪化すれば、新たな制限の追加もあり得ると警告している。

エマニュエル・マクロン大統領:
「私たちは第三波と3回目のロックダウンを避けるために、あらゆることをしなければならない」

「コロナウイルスのリスクがスポーツの再開を困難にしており、国内のスキーリゾートの閉鎖は来年まで延長されるかもしれない」

マクロン大統領は演説後にツイッターを更新、「バー、レストラン、スポーツホールなど、制限期間中に閉鎖を余儀なくされた企業は、連帯基金から最大10,000ユーロもしくは、売上高の20%分の支援金を受け取ることができる」とツイートした。

スキーリゾート施設は、春のパンデミックが本格化する前に多数の症例を報告している。

マクロン大統領は他の欧州首脳とスポーツやリゾート地などの問題について話し合い、数日中に最新情報を提供すると述べた。

フランスのロックダウンは12月15日から夜間外出禁止令(21:00~07:00)に置き換えられる。なお、クリスマスイブと大晦日は対象外。

フランスの制限(11月24日時点)

10月30日から2回目のロックダウンを開始。12月15日に緩和される予定。

・バー、レストランは閉鎖。来年1月20日まで閉鎖期間を延長

・食料品店やガソリンスタンドなどの生活に欠かせない店舗以外は全て閉鎖。

・外出には許可証が必要。違反した場合、135ユーロ(約17,000円)の罰金。

・学校、公的機関、工場は継続。

・大学はオンライン授業。

・仕事はテレワークを強く推奨。

・集会、スポーツ、その他イベントは全て禁止。

・地域間の旅行移動は禁止。

・マルティニーク島を除く海外の領土はロックダウンの対象外。

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