◎14日の新規陽性者数は5,567件に減少したが、過去24時間の死亡者は最多を更新する94人、重症患者も過去最多の906人に増加した。
2021年12月14日/韓国、ソウルの仮設コロナウイルス検査所(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

12月14日、韓国の保健省はコロナウイルスの感染急拡大がこのまま続けば、医療崩壊もあり得ると警告した。

保健当局によると、14日の新規陽性者数は5,567件に減少したが、過去24時間の死亡者は最多を更新する94人、重症患者も過去最多の906人に増加した。

保健省のパク・ヒャン防疫総括班長は14日の記者会見で、「ソウルと近隣都市のIOC占有率は85%を超えており、医療崩壊を起こす可能性がある」と警告した。

パク氏によると、14日時点で中等症以上のコロナ患者少なくとも1,480人が入院できず、先週だけで待機中の患者少なくとも17人が死亡したという。

政府は病床の確保だけでなくブースターショットの間隔を3カ月に短縮し、国民にワクチン接種と感染予防対策の徹底を呼び掛けている。

パク氏は記者団に、「当局は今週、規則をさらに強化する可能性がある」と述べた。

政府はワクチンの展開が順調に進んでいることなどを理由に、先月初めにWithコロナ政策に移行し、規則を一部緩和した。韓国の完全接種率は80%を超えている。

一部の専門家は、今年初めにワクチン接種を終えた高齢者の免疫力が低下したこととデルタ株の拡大、そして政府のWithコロナ政策が今回の感染爆発を招いたと指摘している。保健当局も先週、今年2月から5月頃までの間にワクチンを接種した60歳以上の重症化と死亡が急増していると懸念を表明した。

保健当局によると、直近1週間の陽性者は1日あたり約6,500件、死亡者は61人でどちらも過去最多を更新した。Withコロナ政策に移行した11月初めの陽性者は2,000件台前半、死亡者は約10人だった。

文在寅 大統領は先日、「私たちは後退しない」と宣言し、規則のさらなる強化に否定的な見解を示した。

政府は先週、規則を一部強化している。ソウル大都市圏では7人以上の私的な集会(飲み会含む)が禁止され、レストラン、映画館、その他の屋内施設を利用する際にはワクチン接種証明書の提示が義務化された。

しかし、国の主要な医師グループは規則のさらなる強化を求めている。

韓国感染症学会やその他の医師グループなどで構成される連合は13日の声明で、「医療システムの崩壊を防ぐために、より厳しい規則を導入する必要がある」と警告した。「手遅れになる前に規則を導入してください。今手を打たなければ、深刻な結果を招く可能性があります...」

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