◎地元メディアによると、ソーシャルメディアにさらなる暴力的な抗議の呼びかけが数えきれないほど投稿されているという。
◎南部の都市、アインドホーフェンは24日の暴動で特に大きな被害を受けた。暴徒たちは警察車両を燃やし、警察官に石や花火を撃ち込み、駅や店舗を破壊し、スーパーマーケットの商品は略奪した。
2021年1月25日 Getty Images/オランダ、ロッテルダム

1月25日、オランダの機動隊は夜間外出禁止令に反対する抗議者と再び衝突した。

抗議活動は24日に爆発し、ドライブイン型のコロナウイルス検査センター、商店、車などが炎上した。

地元メディアによると、25日の暴動で150人以上が逮捕されたという。ロッテルダムの市長は暴力的な抗議活動をやめるよう命じていたが、抗議者たちがこれを無視したため、機動隊に放水砲と催涙ガス弾の使用を許可した。

一部の暴徒化した若者たちは花火を打ち上げ、商店を破壊し火を放ったため、機動隊の厳しい取り締まりに直面した。

オランダの累計感染数は1月25日時点で約95万件、累計死亡者は13,000人を超えた。

ロッテルダムのウィレム・ヴェルダース警察署長は地元メディアの取材に対し、「残念ながら、24日と同じことが起きた」と語った。

ウィレム・ヴェルダース警察署長:
「当署の職員は約70人の暴徒を逮捕し、ハーレムの西部の都市で催涙ガス弾を使用した」

機動隊は抗議者に解散を促し、投石などの暴力行為に出た者を逮捕した。また、地元メディアは放水砲による取り締まりと略奪被害にあった店舗の様子を繰り返し放送し、混乱の広がっている地域には近づかないよう警告した。

2021年1月25日 AP通信/オランダ、ロッテルダム

25日の暴動は全国各地に広がり、アムステルダム、アメルスフォールト、ヘレーンなどでも抗議者と機動隊が激しく衝突した。

地元メディアによると、ソーシャルメディアにさらなる暴力的な抗議の呼びかけが数えきれないほど投稿されているという。

北ホランド州南部、ゴーズの警察は、ソーシャルメディアで暴動を呼びかけた者を複数拘束したと発表した。

南部の都市、アインドホーフェンは24日の暴動で特に大きな被害を受けた。暴徒たちは警察車両を燃やし、警察官に石や花火を撃ち込み、駅や店舗を破壊し、スーパーマーケットの商品は略奪した。

アインドホーフェンのジョン・コリツマ市長は24日の声明で、「街が泣いている」と述べた。

ジョン・コリツマ市長:
市民には抗議する権利があります。しかし、いかなる理由があろうと暴力は許されません。車が燃え、店舗は破壊され、略奪が発生しました。私は内戦が起きるのではないかと心配しています」

アムステルダム警察によると、24日と25日の暴動で少なくとも190人を逮捕したという。

北部地域のウルクでは、コロナ検査センターが爆発炎上した。

オランダの警察当局は24日の暴動を、「過去40年間で最悪の出来事」と呼び、破壊行為を行った者は厳しく取り締まると誓約している。

爆発的な暴動に直面したいくつかの都市の市長は、さらなる暴力を防ぐための緊急措置を導入すると発表した。

マルク・ルッテ首相は記者団に対し、「暴力は受け入れられない。市民はこれを恐怖と見なすだろう」と怒りをあらわにした。

マルク・ルッテ首相:
「24日と25日の出来事は抗議ではない。警察は暴力を厳しく取り締まる。暴徒は逮捕されるだろう」

オランダ政府はさらなる感染拡大を抑えるために夜間外出禁止令(21時~4時30分)を含む厳しい制限を発出した。なお、違反した者には95ユーロ(約12,000円)の罰金が科される。

飲食店やバーは10月に閉鎖した。また、学校や重要でない店舗も先月から閉鎖している。

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