2020年11月11日 ABCニュース/カリフォルニア州、ロサンゼルス国際空港、アメリカン航空エアバスA321-253NX

業界最大手のアメリカン空港は今週、フロリダ州マイアミから南方面へのコロナウイルスワクチンの出荷テストを開始した。

米食品医療品局(FDA)の承認を受けたワクチンはまだないが、輸送時の温度チェックや各都市への配布方法のテストが全国で進められている。

アメリカン航空のダグ・パーカーCEOは声明の中で、「大手製薬会社の温度管理梱包の状態、輸送中にかかるストレスなどをテストしている」と語った。

「商用エリアを利用することで、ワクチンをより早く、より多く輸送し配布できる」

アメリカン航空の報道官はABCニュースの取材に対し、「本物のワクチンはまだ輸送していない」と述べた。

ファイザー社とバイオエヌテックのワクチンは、ー75℃前後の超低温で保管しなければならず、標準的な冷凍庫は使えない。

この温度要件をクリアするために、同社はドライアイスを詰めた特別なサーマルボックスにワクチンを収め、各地に出荷するという。

アメリカン航空の報道官は、「専門のチームメンバーでネットワークを構築し、連邦航空局と協力してドライアイス輸送の規則を策定する」と述べた。

モデルナファイザー
保護率94.5%90%
95%
試験数95人43,538人
保存ー20℃ー75℃
保存期間6カ月5日
EPA/ワクチン接種の様子

一方、ユナイテッド航空の報道官はABCニュースの取材に対し、「世界規模のワクチン輸送の取り組みを支援する準備を進めている」と語った。

また、製薬会社のワクチン輸送ニーズを安全かつ効率的にサポートし、FDAの承認に備えていると述べた。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ユナイテッド航空がファイザー社のコロナウイルスワクチンの輸送飛行テストを開始したと27日に報じている。

ファイザー社のワクチンの緊急使用許可を審査するFDAの諮問委員会は12月10日開催予定。

オペレーション・ワープ・スピードのチーフアドバイザー、モンセフ・スラウイ博士はCNNニュースの取材に対し、ファイザー社のワクチンは承認されてから「24時間以内に予防接種サイトへ出荷する計画」と語っている。

スラウイ博士は、「ワクチンは承認後1日から2日、12月11日または12日に全国展開される可能性がある」と述べた。

当局によると、ワクチンは最初に高齢者介護施設と医療関係者に提供される予定だという。

ファイザー社のワクチンについて

・95%の確率で接種患者を保護する。また、65歳以上の患者の保護率も94%を示した。

・2020年に最大5,000万回分、2021年に最大13億回分の投与を目指している。

・2回接種する必要がある。

・輸送時の温度管理(ー75℃前後)が懸案事項だった。

【まだ分かっていないこと】
・ワクチンはウイルスの拡散を防止する?

・単に発症を抑えるだけ?

免疫を保持できる期間は?

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