全国的な封鎖を課すことになるとモディ首相が発表

 インド全土のロックダウン(完全な封鎖)は現地時間25日18:30に開始、21日間適用される予定。ナレンドラ・モディ首相は「コロナウイルス感染拡大を遅らせるために、外出等を禁じる措置をとる」とテレビで語った。

 今回の措置は、インド国内におけるコロナウイルスの急速な感染拡大、増加に伴い決定された。インド国内の感染者数は25日時点で519人、10人が死亡している。

 モディ首相は「全国民とインドを救うために、あらゆる措置をとる。通り、商店、娯楽施設、全てが封鎖されるだろう。今回の措置/対応策をうまく処理しなければ、インドは21年後戻りすることになる」と警告した。

 外出が禁止されると同時に、不要な施設(飲食店、カフェ、バー、ジム、映画館など)は全て閉鎖される。ただし、生活に欠かせない施設、病院やその他の医療機関は通常通り機能する。なお、学校と大学の閉鎖措置、イベント、集会等の禁止状態は継続。

モディ首相の出した声明の概要は以下の通り。
①インド全土のロックダウン、期間は21日間
②人と人が接触する機会を断つ
約20億ドルを投じ、医療インフラの強化、整備を実施
④コロナウイルスに関連する不要な噂を流さない

 インドは国際線の乗り入れを禁止しており、さらに鉄道網もほとんど運休している。デリーやムンバイなどの大都市を含む多くの地域が、既に厳しい規制下に置かれている状態だ。今回の措置が発令されれば、それらの規制はインド全土に広がる。

 インドのロックダウンがもたらす影響は、経済的にも社会的にも計り知れない。世界経済にも大きな影響を与えるだろう。また、寺院、モスク、教会など、人々の生活に欠かせない重要なファクターが失われることによって、文化的にも甚大な影響をもたらすことが予想される。

25日時点の世界のコロナウイルス感染者数は400,000人を突破、約17,000人が死亡した。

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