夜間外出禁止令

・17日土曜日に発効。少なくとも4週間継続。

・対象地域は、首都パリとその近郊、マルセイユ、リヨン、リール、サンテティエンヌ、ルーアン、トゥールーズ、グルノーブル、モンペリエ。

21:00~翌6:00は外出禁止

・「夕方」と夜間に個人宅を訪ねることは禁止。

・個人宅内にとどまる人数は昼夜を問わず6人以下。ただし、家族は免除。

ルールを破った者には135ユーロ(16,670円)の罰金が科される

・学校は授業を継続、日中の移動は制限されない。

2020年10月14日 EPA/フランス、夜間外出禁止令について説明するエマニュエル・マクロン大統領

14日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、パリと他の8つの都市で21:00~翌6:00の間、外出を禁止すると発表、非常事態を宣言した

マクロン大統領はテレビ演説(インタビュー)の中で、「夜間外出禁止令は17日土曜日に発効し、少なくとも4週間継続する」と述べた。

フランスの新規感染数は右肩上がりで上昇し続けており、14日は22,951件を記録した。

現在、欧州各国の政府は第二波と戦うために新しい制限を導入している。

オランダ政府は全土の部分的な封鎖を発表、14日22:00からカフェとレストランが閉鎖された。

スペインのカタルーニャ北東部は、15日からバーとレストランを閉鎖する。当局は閉鎖期間について、「少なくとも15日間は継続する」と発表した。

チェコ共和国は学校やバーを閉鎖した。同国の感染率は欧州で最も高く、過去2週間の10万人あたりの感染数は580件を超えている。

ロシアは14,321件の新規陽性、239人が死亡したと発表した。

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マクロン大統領「私たちは第二波を一緒に乗り越える」

夜間外出禁止令の対象地域は、首都パリとその近郊、マルセイユ、リヨン、リール、サンテティエンヌ、ルーアン、トゥールーズ、グルノーブル、モンペリエ。

10月17日土曜日に発効し、少なくとも4週間継続される予定。マクロン大統領はテレビ演説の中で、「6週間に延長する可能性」についても言及した。

また、禁止令の対象地域では、「夕方」と夜間に個人宅を訪ねることも禁止される。なお、学校は授業を継続、日中の移動は制限されない。

エマニュエル・マクロン大統領:
夜間外出禁止令の時間帯に外出する場合は正当な理由が必要

「私たちは行動しなければならない。ウイルスの拡散にブレーキをかける。禁止令は厳しいと理解しているが、協力をお願いしたい」

今回の禁止令で財政的に厳しくなる企業は、支援の対象になるだろう

「解決策を見つけるためには皆の力が必要だ。私たちは第二波を一緒に乗り越える」

当局はフランス国内のコロナウイルス患者が6月末以来初めて9,100人を超えたと発表した。

14日、フランスの累計死者数は33,000人を超えた。

【欧州の感染状況/10月15日時点】

累計感染者累計死者新規感染者
(直近)
フランス77.9万人33,037人22,951人
イギリス65.5万人43,155人17,232人
スペイン89.6万人33,204人7,118人
チェコ13.5万人1,158人8,325人
ロシア134万人23,205人14,321人
オランダ18.9万人6,631人6,844人
ドイツ33.7万人9,682人4,122人
イタリア37.3万人36,289人5,898人
ベルギー17.3万人10,244人3,622人
ポルトガル91,193人2,117人1,208人
アイルランド45,243人1,835人808人
デンマーク33,593人675人389人
スウェーデン97,532人5,893人569人

夜間外出禁止令について説明するエマニュエル・マクロン大統領

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