州知事はパンデミックを防ぐための措置と強調

 アメリカ国内で最も人口の多いカリフォルニア州。20日、ギャビン・ニューサム知事は、コロナウイルスの拡大を防止する新たな対策として、「外出禁止令」を発効した

 ニューサム知事はカリフォルニア州居住者の約半数、2,000万人がコロナウイルスに感染する可能性があると想定し、対策措置を実行してきた。今回の措置については、「厳しい決断を下さねばならなかった。我々は現実と向き合わなければならない。」と述べた。

 外出禁止令発令後は、食料品や医薬品の購入といった最低限の外出のみ許可される。また、食料品店、薬局、銀行、ガソリンスタンドなどの営業は許可されるが、不要と判断された施設は全て閉鎖される。なお、ニューサム州知事の懸念する2,000万人の感染は過大評価だ、という声も多い。

 コロナウイルスの感染拡大を想定し、ニューサム知事は医療用施設の増設・増強が必要になると述べた。また、危機に対応すべく、10億ドルの緊急予算を議会に要請した。さらに、感染者数の増加に備え、海軍病院船をロサンゼルスへ寄港させるよう求めた。

 ロサンゼルス・タイムズによると、カリフォルニア州のコロナウイルス感染者は約1,000人、19人が死亡している。ニューサム知事の想定する規模まで感染が拡大すれば、アメリカの根幹を揺るがす事態になるだろう。

 アメリカ国内で特に感染が深刻な地域は、ニューヨーク、ワシントン州、そしてカリフォルニア州である。人口が多いため感染リスクも高く、事態は悪化の一途を辿っている。トランプ大統領は様々な施策を発表しているが、コロナウイルスの感染拡大防止、そして、アメリカ/世界経済の混乱を抑えることはできていない

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