◎オーストラリアは西側諸国の中で最も厳しい制限をほぼ2年間維持した。
2022年2月7日/オーストラリア、首都キャンベラの政府庁舎、スコット・モリソン首相(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

2月7日、オーストラリア政府はコロナウイルス制限の緩和に向けた新たな取り組みを発表し、2月21日からワクチン接種を終えたすべての旅行者とビジネス関係者を受け入れると明らかにした。

AUSは2020年3月に西側諸国の中で最も厳しい制限を発効し、自国民と永住権を持つ人を含むあらゆる人々の入国を制限した。

その後、政府は国内のワクチン接種が進んだことを受けて、昨年11月に制限の一部を緩和し、留学生や熟練技能を持つ外国人労働者の受け入れを再開した。

スコット・モリソン首相は7日の記者会見で、「閣僚は2月21日からワクチン接種を終えたすべてのビザ保有者の入国を許可することに合意した」と述べた。

またモリソン首相は、「入国する際にはワクチン接種証明書の提示が必要」と強調したうえで、先月の全豪オープンテニスに出場できなかったノバク・ジョコビッチ選手を引き合いに出した。「先月の出来事は、AUSに入国するためにはワクチン接種が必要と世界に明確なメッセージを送りました...」

アンドリュース内相は、「基礎疾患やその他の医学的理由」でワクチン接種を受けられないと証明できる人は免除を申請できると述べた。

AUS国内を移動する場合は各州のコロナ制限の影響を受ける可能性が高いため、注意が必要である。

最も厳しい制限を維持している州は国土の約3分の1を占める西オーストラリア州である。

この州は現在、海外から入国した人の受け入れを「週に265人」に制限しており、許可された人は14日間の検疫を命じられる。

AUSは11月末にアフリカ南部から帰国した自国民2人がオミクロン株に感染していたこと受け、国境開放に向けた取り組みを遅らせた。

観光業界は制限を速やかに廃止するよう政府に働きかけている。南半球の夏はまもなく終了する。

AUSの観光輸出部門を代表するAUS観光輸出協議会は7日、地元メディアの取材に対し、「観光事業者は市場の再開を心待ちにしている」と語った。「業界で働く人々は旅行者の受け入れが始まることを喜んでいます。生き残った観光事業者はようやく事業再建のスタート地点に立つことができます」

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