SHARE:

ボリビア首都でデモ隊と警察が衝突、爆発も、経済危機続く中

抗議はラパス中心部の広場周辺で行われた。
2024年9月22日/ボリビア、首都ラパス近郊のエルアルト、アルセ大統領に抗議するデモ(AP通信)

南米ボリビアの首都ラパスで14日、鉱山労働者らによる大規模な抗議デモが発生し、警官隊との激しい衝突に発展した。現地メディアによると、現場では爆発音が鳴り響き、デモ参加者の一部がダイナマイトとみられる爆発物を投げる様子も確認された。参加者は右派のパス(Rodrigo Paz)大統領の辞任を要求しており、深刻化する経済危機と燃料不足への国民の不満が一気に噴出した形だ。

抗議はラパス中心部の広場周辺で行われた。ロイター通信によると、鉱山労働者たちは警察の封鎖線を突破しようとして警官隊と衝突し、広場周辺で爆発音と催涙ガスが飛び交う混乱状態となった。参加者たちは「政府が一般市民の生活苦を放置している」と訴え、燃料供給の改善や鉱山契約の見直し、採掘関連規制の整備を求めている。

ボリビアでは近年、外貨不足とエネルギー生産低下が深刻化している。天然ガス輸出の落ち込みに加え、米ドル不足による輸入停滞が続き、国内ではガソリンや軽油の供給不足が慢性化している。農業団体や労働組合による道路封鎖も各地で相次ぎ、物流網への打撃が広がっている。首都近郊では幹線道路を封鎖する抗議デモも発生しており、市民生活への影響が強まっている。

昨年の大統領選で圧勝したパス政権は発足からまだ半年余りだが、経済政策への不満が急速に高まっている。政府は「左派勢力が抗議を扇動している」と批判し、秩序維持に全力を挙げる姿勢を示した。一方、デモ参加者は「生活費高騰と失業が拡大している」と反発している。

ボリビアでは鉱山労働者が抗議活動でダイナマイトを使用する例が過去にもあり、2000年代の大規模デモでも同様の衝突が発生していた。今回の抗議でも爆発物を伴う過激な行動が治安当局との緊張を一段と高めている。専門家の間では、経済危機が改善しなければ抗議デモがさらに拡大し、政権基盤を揺るがす事態に発展する可能性があるとの見方も出ている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします