◎世界の死亡者数は前週から約4%減、ヨーロッパを除くすべての地域で減少した。
2021年5月10日/チェコ共和国、首都プラハのプラハ城、犠牲者を追悼するキャンドルナイト(Getty Images/AFP通信)

11月10日、世界保健機関(WHO)はヨーロッパにおけるコロナウイルスの死亡者数は先週から10%増加し、陽性者数と死亡者数の増加を維持している世界で唯一の地域になったと報告した。ヨーロッパの陽性者は6週連続で増加している。

WHOの週報によると、世界の新規陽性者は約310万件で、前週から約1%増加したという。その約3分の2にあたる190万件はヨーロッパで確認され、前週から7%増加した。

世界の死亡者数は前週から約4%減、ヨーロッパを除くすべての地域で減少した。

陽性者の報告が多かった国TOP5は、1位から米国、ロシア、イギリス、トルコ、ドイツだった。

ロシアと中央アジアの旧ソ連諸国、中東欧の感染状況は特に深刻。旧ソ連を含む欧州61カ国のうち25ヵ国の陽性者が前週から約10%上昇した。

アメリカ大陸の陽性者は前週から5%、死亡者は14%減少した。米国の陽性者と死亡者は高止まりしている。ファイザー社は9日、米食品医薬品局(FDA)に18歳以上へのブースターショットを許可するよう求めた。

WHOは少なくとも年末まではブースターの展開を開始しないよう国際社会に求めている。しかし、少なくとも60ヵ国がすでにブースターを積極的に展開している。

東南アジアとアフリカ大陸の死亡者はワクチン不足にもかかわらず前週から約30%減少した。

WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長先週、「ヨーロッパは再びパンデミックの震源地になった」と述べ、感染を抑え込むための対策を取らなければ、ヨーロッパだけで来年2月までにさらに50万人が死亡する可能性があると警告した。

日本の陽性者と死亡者は夏のピークから大きく減少し、新規は全国で200件台、死亡者は1桁になった。政府は10日、WHOの勧告に基づき、年末からブースターショットの展開を開始する予定と明らかにした。対象は18歳以上で、医療従事者と高齢者が優先される。

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