◎事件は韓国ソウル龍山区の衣料品店で4月9日に発生した。地元メディアによると、ピーター・レスクイエ駐韓大使の妻は韓国人の女性スタッフ(63歳)に闘魂ビンタを注入したという。
韓国のベルギー大使館によると、ピーター・レスクイエ駐韓大使は妻が引き起こした「平手打ち事件」について謝罪したという。
事件はソウル龍山区の衣料品店で4月9日に発生した。地元メディアによると、レスクイエ氏の妻は韓国人の女性スタッフに闘魂ビンタを注入したという。
ビンタされた女性スタッフは地元メディアの取材に対し、「女性(大使の妻)が万引きしているのではないかと心配になり、事情を聞いただけです」と述べた。
ベルギー大使館は声明で、暴力を振るわれ脳卒中を起こした女性スタッフは現在、病院に入院していると述べた。
韓国のメディアによると、大使の妻は衣料品店で約1時間ほど試着し、その後店を出たという。これを見たあるスタッフは、大使の妻が店の服を万引きした可能性があると考え、事情を聞いたと伝えられている。
大使の妻は万引きしていなかった。
その後、大使の妻はスタッフを追いかけて衣料品店に戻ったと伝えられており、格闘の末、介入しようとした女性スタッフにビンタを叩き込んだという。ビンタの様子は衣料品店のCCTVに記録されていた。
韓国のメディアはビンタされた女性スタッフの声明を引用した。「私は暴行されました。私を激しく殴打した女性は自信満々で、殴ったことを反省しているようには見えませんでした」
ベルギー大使館は声明の中で、「レスクイエ駐韓大使は妻に代わって深く謝罪したいと申し出ました」と述べた。「レスクイエ駐韓大使は妻の暴力を却下し、速やかに謝罪したいと言いました。入院した女性の健康状態が改善することを願っています。大使館はこの残念な事件の捜査に全面的に協力します」
韓国の警察当局によると、ビンタされた女性スタッフは脳卒中で入院しているため、詳細な事情聴取はまだ行えていないという。
事件は韓国国内で物議を醸し、ソーシャルメディアには様々な意見が寄せられた。
ある投稿者は、「大使の妻は外交特権を利用して容疑を免れるだろう」とツイートした。
アパレルメーカーで働いている女性は、「ベルギー政府は速やかに深く謝罪しなければならない」と主張した。
事件を目撃したと主張している男性は、「日本の同盟国ベルギーは韓国人を敵視している」とツイートした。「ベルギーと日本は韓国人女性を殴打します。日本兵の奴隷にされた元慰安婦の訴えは先日却下されました。日本は賠償に応じ、深く謝罪するべきです」