◎インド西部マハーラーシュトラ州の州首相は、コロナウイルスの症例が減少しなければ完全封鎖に移行する可能性があると警告した。
4月2日、インド西部マハーラーシュトラ州の州首相は、コロナウイルスの症例が減少しなければ完全封鎖に移行する可能性があると警告した。
ウダフ・タークレー州首相はテレビ演説の中で、「マハーラーシュトラの市民は感染予防に失敗しており、新規陽性者がこのまま増加すれば、医療機関は数週間以内に破綻する可能性がある」と述べた。
保健当局のまとめによると、同州の4月2日の新規陽性者数は47,828件まで上昇したという。この日の国内の症例数は81,466件、死亡者は469人だった。
タークレー州首相は、「一部の市民はワクチンを接種した後にマスクを外して行動し、コロナに感染したと報告を受けています」と述べた。「私は州当局に完全封鎖の準備を進めるよう依頼しました」
しかし、タークレー州首相の提案は野党、市民、そして政府および州政府の一部の関係者の反対に直面している。
インドの累計感染者数は3月末時点で1,220万件以上、累計死亡者は163,000人を超えた。
インドの新規陽性者数は昨年9月末頃からゆっくりと減少し、2月初めには約半年ぶりに10,000件を下回った。しかし、感染経路と濃厚接触者の調査不足と気の緩みの影響で症例は再び増加に転じた。
政府は4月1日の声明で、ワクチンの接種対象者を45歳以上の全市民に変更すると発表した。以前の対象者は最前線の労働者と60歳以上の全市民だった。
保健当局のまとめによると、インドのワクチン接種数は3月末時点で6,800万回を超えたという。政府は7月末までに2億5,000万人にワクチンを接種したいと考えているが、専門家は感染拡大を抑えるためには、さらにペースを上げる必要があると警告している。
一方、一部の医療専門家は現在の増加傾向の要因を感染力の強い変異種の感染拡大と主張しているが、政府は先日の会見でこの主張を否定した。
世界保健機関(WHO)は2日の声明でインドの第二波について、「ワクチン接種の有無に関わらず、マスクの着用と社会的距離の確保を継続してほしい」と呼びかけた。「政府は国民に正しいメッセージを送る必要があります。今、大規模な集会やイベントを許可してはいけません」
感染者数の減少に伴い、多くのインド人がマスクを却下し、自己の欲求を満たすためにイベントや祭りに参加し、大規模な結婚式や家族の行事を再開し、混雑した市場で買い物を楽しんでいる。
人口約3,000万人のアッサム州と約9,000万人の西ベンガル州では現在、州議会選挙が行われており、数千人規模の大規模集会が各地で開催されている。