ジョー・バイデン大統領／コロナ100日チャレンジタイムライン21

最終更新日：2021年3月4日5時15分

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3月2日

ジョンソン・エンド・ジョンソンワクチンの生産強化について

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、先日承認されたＪ＆Ｊワクチンの生産強化に競合他社の製薬大手、メルク・アンド・カンパニーが協力することを話し合っていると述べた。

食品医薬品客（FDA）は先日、1回投与タイプのＪ＆Ｊワクチンの緊急使用を承認した。なお、政府当局者によると、ジョー・バイデン大統領は2日午後にＪ＆Ｊとメルクのパートナーシップに関する声明を発表する予定だという。

ジェン・サキ報道官：
「2つの巨大製薬会社がワクチン生産強化のために手を結びます。Ｊ＆Ｊとメルクは歴史的な製造パートナーシップを結ぶでしょう」

「バイデン政権は2社の協議を仲介しました。彼らは協力してコロナウイルスに立ち向かいます」

サキ報道官は、国防総省の支援や国防生産法の使用などを活用することで、Ｊ＆Ｊワクチンの生産強化を加速させると強調した。

ホワイトハウスがロシアに対する追加制裁を発表、ナワルニー案件

3月2日、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は定例記者会見で、ロシアに対する新たな経済制裁の詳細を発表した。

対象は7人の上級政府当局者、1つの政府研究機関、13の企業。この制裁はロシアの野党指導者アレクセイ・ナワルニー氏の暗殺未遂と投獄に対する措置である。

ジェン・サキ報道官：
「アメリカの制裁は昨年10月にEUが科した制裁を反映しています。私たちはロシア政府にナワルニー氏の即時に釈放を求め続けます」

「進行中の計画（追加制裁）があります...私たちは計画のレビューが終わり次第、追加の行動を取る権利を留保します」

サキ報道官は経済制裁でロシアとの困難な関係を修復または終わらせることはできないと強調した。

上院のボス「コロナ救済法案は早ければ明日検討される」

民主党のチャック・シューマ―上院院内総務は3月2日の記者会見で、1.9兆ドル（200兆円）のコロナ救済法案は早ければ明日上院に提出され、審議が始まると述べた。

チャック・シューマ―上院院内総務：
「この救済法案は人々が必要としているものを提供するよう設計されている。市民に必要なものを提供することが政府と議会の仕事である」

一方、共和党のミッチ・マコーネル上院少数党首は、民主党員がリベラルリストを法案に盛り込んだと非難したうえで、「民主党の救済計画は経済を失速させるだろう」と述べた。

反トランプ派のミット・ロムニー上院議員（共和党）が顔面を負傷

報道によると、共和党の反トランプ派、ミット・ロムニー上院議員が顔面を負傷したという。

右目の周りにできた青あざを記者に披露したロムニー議員は、「先週フロリダで開催された保守政治活動協議会（CPAC）に参加した」と冗談を言った。反トランプ派のロムニー上院議員はCPACに出席していない。

ミット・ロムニー上院議員：
「御覧の通り、私はとても厳しい週末を過ごしました。私は青あざを得ました。私はCPACに参加したのでしょう。ひどい目に合いました」

その後、ロムニー上院議員は、ボストンで孫と行動している最中に転倒し、顔面を負傷したと述べた。

3月1日

上院民主党、コロナワクチンの初回接種を優先するよう政府に要請

民主党のクリス・ヴァンホーレン上院議員とマーティン・ハインリッチ上院議員はバイデン大統領に宛てた書簡の中で、政府のコロナウイルス対策チームにイギリスの変異種への対応として「ワクチンの初回投与」を優先する新たなワクチン戦略を検討するよう要請した。

＜書簡の内容（抜粋）＞
・2回目用のワクチンを1回目の接種者に回し、将来のワクチン増産で全体をカバーするよう要請する。

・ワクチンの2回接種を否定しているわけではない。（ファイザーやモデルナは1回目の接種で大きな保護効果を得られることが分かっている）

・より多くの人に1回目の接種を終えてもらい、ワクチン増産体制が整い次第、2回目も加速させることが一番有益な選択と考えている。

国土安全保障長官「トランプ政権は移民システムを完全に破壊した」

3月1日、ホワイトハウスの定例記者会見に参加したアレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官は、移民システムの現状を記者に説明した。

マヨルカス長官は就任以来、トランプ政権の政策を覆すために働いていると述べた。

アレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官：
「トランプ政権の移民政策の見直し、システムの再構築には時間がかかります。前政権はアメリカの入国管理システムを完全に解体しました。残酷な政策を見直すには時間がかかるでしょう」

「27日前に作業を始めたとき、議会は数年前に可決した人道法を管理するための施設や設備がないことを知りました。これらの法律を管理するための人員、方針、手順、トレーニングはどこにもありませんでした」

マヨルカス長官は南部の国境施設に到達する移民希望者が新政権発足以来、3倍に増加したと述べたうえで、「システムの再構築には時間がかかるため、移民希望者は準備が整うまで待たなければならない」と強調した。

バイデン政権の移民希望者向けの本格的な手続きが始まる時期は明らかにされていない。

バーニー・サンダース上院議員、大企業への圧力を停止

ABCニュースによると、民主党のバーニー・サンダース上院議員は、1.9兆ドル（200兆円）のコロナ救済法案の中に盛り込まれている最低賃金（時給）15ドルの支払いに応じなかった企業に罰則を科すという通過案を取り下げたという。

サンダース上院議員に近い情報筋はABCニュースに、「彼は最低賃金15ドルを必ず成し遂げると決意しており、それを実現するために利用可能なありとあらゆる戦略を検討している」と述べた。

サンダース上院議員はバイデン大統領の要求案をそのまま通過させると主張しているが、上院共和党は最低賃金の引き上げに猛反発しており、上院を通過するためには予算の見直しは必須と伝えられている。ただし、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は1.9兆ドルを目指すと先日の記者会見で断言した。

民主党のマーク・ウォーナー上院議員は2月28日の声明で、「修正（追加）案のペナルティは企業の海外流出につながる可能性がある」と懸念を表明した。

バイデン大統領とメキシコのオブラドール大統領のオンライン首脳会談

ジョー・バイデン大統領は3月1日午後にメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領とオンライン会談を行う。

両首脳は移民の管理、麻薬密売問題、コロナ危機への対処などを話し合う予定。

バイデン大統領はトランプ政権の移民政策をことごとく覆している。一方、ABCニュースによると、メキシコ当局は6歳未満の子供を持つ移民家族の受け入れを拒否したという。その結果、対象の家族はアメリカ国内で待機を余儀なくされている。

2月28日

ファウチ博士「できるだけ多くの人に速やかにコロナワクチンを接種してほしい」

米食品医薬品局（FDA）は国内3番目となるジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンの緊急使用を27日に承認した。同ワクチンは18歳以上の成人に安全を保証し、1回の接種でコロナに対する防御を提供する。

国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士はABCニュースのインタビューの中で、「できるだけ多くの人にできるだけ早くコロナワクチンを接種してほしい」と呼びかけた。

ファウチ博士はABCニュースのアンカーに、「ファイザーとモデルナワクチンを望んでいる人に言うことはありますか？」と質問され、「その考えは見直さなければならない」と答えた。

アンソニー・ファウチ博士：
「私たちは3つの非常に効果的なワクチンを持っています。3つは厳しい臨床試験をクリアし、安全であることを証明しました」

「私は今日病院に行ってＪ＆Ｊワクチンがあれば、迷わずそれを接種します。保護率の高さや2回接種した方がいいという噂に惑わされないでください」

バイデン大統領、シリアの空爆に関する書簡を上下両院の指導者に提出

ホワイトハウスによると、ジョー・バイデン大統領はシリア東部の空爆に関する書簡を上下両院の議長に提出し、議会に戦争権限法に一致する十分な情報を提供すると約束したという。

バイデン大統領は書簡に、「私はアメリカの対外関係を遂行する合衆国憲法上の権限および国連憲章第51条に従い、空爆を決行した」と書いている。

超党派はイランの支援を受ける民兵「カイティブ・ヒズボラ」に対する2月25日の空爆を非難していた。

2月27日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は2月27日時点で2,850万件、累計死亡者は51.1万人。2月26日の新規陽性者数は78,262件、死亡者は2,266人だった。

・累計死亡者数：51万人を突破。世界最高を更新中。

・カリフォルニア州の累計感染者数：356万人を突破。

・カリフォルニア州の累計死亡者：51,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：119万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：21,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：265万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：43,000人を突破。

・バイデン大統領：デラウェア州に移動。

【世界の感染状況／2021年2月27日時点】

ハリス副大統領が第40回黒人歴史月間を祝う

2月27日、カマラ・ハリス副大統領は第40回黒人歴史月間の仮想祝賀会で演説を行った。

ハリス大統領は演説の中でコロナ救済法案の下院通過を祝い、法案が市民への直接支給、児童税額控除、および全国的なコロナワクチン接種プログラムを加速させると宣伝したうえで、コロナウイルスは黒人コミュニティに深刻な影響を与えたと強調した。

カマラ・ハリス副大統領：
「多くのアフリカ系アメリカ人がコロナに感染し、入院し、そして亡くなりました。記録的な数の黒人女性労働者が仕事を失い、非常に多くの黒人中小企業が倒産や閉店に追い込まれました」

「黒人の生活環境はパンデミックで著しく悪化しました。しかし、コロナが流行する前から苦しい状況にあった人々の現実が公になったことで、私たちはそれを改善する機会を得ました」

ハリス副大統領は「次の世代にバトンを渡す前に」環境を改善すると約束した。

バイデン大統領がコロナ救済法案の下院通過を称賛

2月27日午後、テキサス州からワシントンD.C.に戻ったバイデン大統領はアメリカンレスキュープランの下院通過を称賛し、上院共和党に速やかに法案を可決するよう促した。

ジョー・バイデン大統領：
「ナンシー・ペロシ下院議長と話しました。アメリカを救済するために努力している彼女とチームの関係者に感謝します」

「下院を通過したことで、私たちはより強力なコロナワクチンの展開の実現に一歩近づきました。そして、私たちは苦しんでいる市民に速やかに1,400ドルを提供できると確信しています」

「私たちは間もなく失業手当を失いかけている人々に力を与えることができます。私たちは何百万もの家族を養い、彼らの住まいを守るために進んでいます。私たちは子供たちを安全に学校に戻すことに一歩近づいています。私たちは間もなく州政府と地方政府に必要不可欠な全ての労働者を守る重要な資金を得るでしょう」

バイデン大統領はコロナウイルスの影響で困難に直面している全ての市民を守ると誓約し、上院共和党に圧力をかけた。

下院、コロナ救済法案を可決

2月27日、下院は1.9兆ドル（200兆円）のアメリカンレスキュープランを「賛成219－反対212」で可決した。

バイデン大統領はこの法案の中で、年収75,000ドル未満の市民への直接支給（1人1,400ドル）、学校の再開、中小企業のバックアップ、ワクチン展開の強化などを求めている。

下院共和党はよりスリムで的を絞ったプランBを提供したが、ナンシー・ペロシ下院議長はこれを却下した。

反対票を投じた民主党員は2人。共和党員は全員反対に投票した。

上院共和党は同法案に組み込まれた最低賃金の引き上げ（時給15ドル）に強く反発しており、炎上は避けられない模様。超党派による協議が続く。

バイデン大統領がテキサス州のフードバンクを褒めたたえる

テキサス州を訪れたジョー・バイデン大統領は、ヒューストンのフードバンクを見学し、施設に保管されている食料や関係者の努力を褒めたたえた。

バイデン大統領は記者団に「この施設をどう思うか？」と質問され、「素晴らしい！すごい！」と答えた。

ジョー・バイデン大統領：
「ここで働くすべての人がテキサスを支えています。巨大な施設にとてつもない量の食料が保管されていることに驚きました。素晴らしい！」

2月26日

バイデン大統領がテキサス州に上陸

2月26日、ジョー・バイデン大統領が大寒波に見舞われたテキサス州ヒューストンに上陸した。

グレッグ・アボット州知事に迎えられたバイデン大統領は、ハリス郡緊急オペレーションセンターを最初に視察した。同行者は共和党のジョン・コーニン上院議員や民主党のシーラ・ジャクソン・リー下院議員など。

バイデン大統領はオペレーションセンターの職員をねぎらい、同センターのマーク・スローン所長から施設の運営状況や大寒波が与えた影響などの報告を受けた。

ハリス郡の住民約500万人のうち、約150万人が停電に直面（ほぼ復旧）し、約350万人がきれいな水にアクセスできなくなった。

下院共和党がナンシー・ペロシ下院議長を非難

下院共和党のケビン・マッカーシー少数党首は26日の定例記者会見で、コロナ救済法案を議会に提出したナンシー・ペロシ下院議長を非難した。マッカーシー下院議長は「ペロシペイオフなし」と書かれたステッカーを身に着けていた。

下院は26日午後に同法案の投票を行う予定である。

マッカーシー下院議員は記者団に対し、「これはコロナ救済法案ではない。これはアメリカ人ではなく、民主党の支持者だけを支援する」と語った。

ペロシ下院議長は予定通り最低賃金15ドルを法案に盛り込んだが、上院の超党派は最低賃金を削除する可能性が高いと伝えられている。

ケビン・マッカーシー下院議員：
「私たちはそれ（最低賃金15ドル）は上院で却下されると知っています。却下されると分かっていてそれを盛り込むことは間違いです。ペロシは間違っています」

バイデン大統領「クリミアはウクライナです」

バイデン大統領はロシアのクリミア併合から7年を迎えるにあたり、ウクライナを支援すると声明で述べた。

バイデン大統領は声明の中で、「アメリカはウクライナおよびその同盟国と協力し続けます。私たちは単純な真実を再確認します。クリミアはウクライナです」と述べた。

ジョー・バイデン大統領：
「アメリカがクリミアをロシアの一部と認めることは決してありません。クレムリンに侵攻と虐待の責任を負わせるよう働き続けます」

バイデン大統領は最低賃金（時給）15ドルを約束する、ホワイトハウス

2月26日、バイデン大統領の経済顧問、ブライアン・ディーズ氏はMSNBCのインタビューの中で、「大統領は最低賃金15ドルへの道を進んでいる」と述べた。

上院予算委員会は25日にバイデン大統領が熱望している最低賃金15ドルを1.9兆ドル（200兆円）のコロナ救済法案に盛り込むことはできないと決定した。

ブライアン・ディーズ経済顧問：
「私たちは議員の決定に失望しています。バイデン大統領はコロナで傷ついた市民のために最低賃金の引き上げを法案に盛り込みました。それを成立させれば、2,700万人のアメリカ人が昇給します」

ディーズ経済顧問は「超党派の承認を得ずに無理やり法案を成立させる可能性はあるか？」という質問を受け流し、「ホワイトハウスは最善の方法を見つけている」と述べた。

ブライアン・ディーズ経済顧問：
「私たちは議会のすべての指導者と協議して、緊急の問題および何を進展させるべきかを話し合うつもりです。私たちはこの救援計画に基づいて行動する必要があります。すべてはコロナウイルスを打ち負かすためであり、私たちは今緊急に行動しなければなりません」

「大統領は最低賃金15ドルを成し遂げるとコミットしています。それは必ず実現するでしょう」

CAPC「アメリカはキャンセルしません」

共和党を象徴するカーニバルのひとつ、保守政治活動協議会（CAPC）が2月28日に開催される。しかし、今年は例年のような盛り上がりは見せないと伝えられている。

注目の講演者：ドナルド・トランプ前大統領

その他の講演者：トランプジュニア、マイク・ポンペオ元国務長官、テッド・クルーズ上院議員、保守的なコメンテーターや関係者。

出席しない人：ミッチ・マコーネル上院議員、マイク・ペンス前大統領、反トランプ派の共和党員（ミット・ロムニー、リズ・チェイニー、アダム・キンジンガーなどなど）

今年のCAPCのテーマは「AmericaUncanceled（アメリカはキャンセルしません）」。しかし、一部の講演者は反ユダヤ主義的な発言をするという理由で出演を強制キャンセルされた。

2月25日

バイデン大統領とサウジアラビアの国王が電話会談を行う

ホワイトハウスによると、バイデン大統領は25日午後にサウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジズ・アル・サウド国王に電話をかけ、「アメリカとサウジのパートナーシップ」について意見を交わしたという。

声明によると、バイデン大統領はサウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の殺害に関する諜報報告には言及しなかったという。

カショギ氏の殺害に関する報告書はまもなく公表される予定。王の息子、モハメッド・ビン・サルマン皇太子が殺害に関与したと伝えられている。

バイデン大統領はイエメン内戦を終わらせるための外交努力と地域の安全保障、そして、イランへの対応について、アメリカのコミットメントを国王に伝えた。

ホワイトハウスは声明で次のように述べた
「バイデン大統領はサウジアラビア系アメリカ人の活動家数名とルジャイン・アル・ハズルール氏の釈放に前向きに言及し、アメリカが普遍的な人権と法の支配を重視していることを国王に伝えました。また、二国間の関係を可能な限り強力かつ透明にするために、関係の歴史的な性質を再確認し、懸念と関心の問題を共有することでも合意しました」

バイデン大統領、ワクチン5,000万回接種を祝う

2月25日、ジョー・バイデン大統領はホワイトハウス内で行われたワクチン接種の様子を視察したのち、政権のワクチン接種数が目標の半分に到達したと発表した。

ジョー・バイデン大統領：
「就任から37日でワクチンの接種回数は5,000万回を超えました。予定より数週間早く目標の半分に到達できたことを嬉しく思います。中西部では大寒波の影響でワクチン接種に大きな影響が出ていますが、当局者の努力と奮闘はまもなく実を結ぶでしょう」

バイデン大統領は、ワクチン接種を躊躇っている市民にワクチンの安全性と有効性を示す新たなキャンペーンを開始すると発表した。また、1.9兆ドルのコロナ救済法案への支持をあらためて呼びかけ、議会に速やかに法案を可決するよう促した。

ジョー・バイデン大統領：
「ワクチンを恐れている人がいることを理解しています。しかし、この困難を切り抜けるためにはワクチンが必要です。世界一優秀な科学者たちがワクチンの安全性と有効性を保証しました」

「お願いしたいことはワクチンの接種、そして、接種後も気を抜かないでほしいということです。今はリラックスする時ではありません。私たちは接種の有無に関わらず、社会的距離を保ち、人混みを避け、マスクを着用しなければなりません」

ハリス副大統領がDCの薬局で開催されたワクチン接種イベントに出席

ワシントンD.C.の薬局で開催されたワクチン接種イベントに出席したカマラ・ハリス副大統領は、バイデン政権の目標である100日間以内のワクチン1億回接種を宣伝し、積極的にワクチンを接種するよう市民に呼びかけた。

バイデン政権下で接種されたワクチンは2月25日で5,000万回を突破した。

一方、ワシントンD.C.のミュリエル・バウザー市長はハリス副大統領が薬局を訪問する前に、重度の肥満、喘息、肝疾患などを患っている人もワクチンを接種できるようになったとツイートした。この接種資格拡大は上院で可決された「平等法（HR5）」に記されている。

当局者によると、資格拡大のツイートを見たと思われる市民がワクチン予約システムに殺到し、アクセスしにくい状態が続いているという。

ハリス副大統領は薬剤師のサミール・バリレ氏に、2回目の投与後にいくつかの副反応を感じたと報告した。

カマラ・ハリス副大統領：
「1回目は大丈夫でした。2回目も大丈夫だと思っていましたが、接種した翌日のお昼ごろに少し仕事のペースを落とす必要があるかもしれないと感じました。しかし、疲れ（倦怠感）はすぐに治まりました」

バリレ医師は体調に異変を感じた時はひとまず横になり、状態が改善しなければ家族や友人などに事実を伝え、医療機関やかかりつけの医師に速やかに連絡してほしいと述べた。

バリレ医師によると、接種の順番を待つ市民の数が急増しており、今後数週間はこの状態が続くかもしれないとのこと。

バイデン大統領がオクラホマ州の大規模災害宣言を承認

2月25日、ジョー・バイデン大統領は先週の冬の嵐で深刻な被害を受けたオクラホマ州の大規模災害宣言要請を承認した。対象地域は16郡、連邦資金を投入し被災地の支援活動をサポートする。

深刻な水危機に直面しているテキサス州も20日に大規模災害を宣言している。バイデン大統領は26日にテキサス州ヒューストンを訪問し、関係者から支援活動の報告を受け、ワクチン関連施設を視察する予定。

2月24日

バイデン大統領、国家非常事態宣言を延長

2月24日、ジョー・バイデン大統領は約1年前にトランプ前大統領が宣言した国家非常事態の延長を決めた。

国家非常事態宣言の有効期間は1年。大統領が延長を命じなければ終了する。

バイデン大統領は声明の中で、「コロナウイルスは国民の公衆衛生と安全に重大なリスクを引き起こし続けている」と述べた。

ジョー・バイデン大統領：
「国内の死亡者数は50万人を超えました。私たちは連邦政府の全能力をコロナに向け、戦い続けます」

トランプ前大統領は2020年3月13日に国家非常事態を宣言する大統領令に署名し、国の予算をコロナに向けるよう命じた。

バイデン大統領がサプライチェーンの見直しを義務付ける大統領令に署名

ホワイトハウスで上院の超党派と会談したバイデン大統領は、アメリカのサプライチェーンの見直しを義務付ける大統領令に署名した。

バイデン大統領は記者団に対し、「昨年、私たちは個人用保護具（PPE）などの入手に苦労し、国内のいくつかのサプライチェーンが脆弱であることを知った。私たちは体制を整えなければならない」と述べた。

バイデン大統領は自動車用チップの不足などに対処している超党派の努力を称賛し、他の不足問題についても今後さらに話し合うと述べた。

この大統領令により、国内の重要な製品サプライチェーンは100日間所定の要件を満たす報告を義務付けられる。対象はコンピューターチップ、大容量バッテリー、医薬品、重要な鉱物、希土類鉱物を含む戦略的材料など多岐にわたる。

リンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使が宣誓

2月24日、バイデン政権の国連大使に就任したリンダ・トーマス・グリーンフィールド氏がカマラ・ハリス副大統領に宣誓した。

グリーンフィールド氏はルイジアナ州出身、人種差別に直面した南部移民の血を引いている。

宣誓後、グリーンフィールド氏は、「アメリカの外交が復活しました。多国間主義が復活しました。アメリカは帰ってきました」とツイートした。

160人の最高経営責任者（CEO）がコロナ救済法案の承認を要請

報道によると、160人の最高経営責任者（CEO）が米議会の指導者にコロナ救済法案を可決するよう求める公開書簡を送ったという。

CEOたちは、コロナウイルスが引き起こした健康と経済の危機に対処する1.9兆ドル（200兆円）のアメリカンレスキュープランを超党派主導で速やかに可決するよう求めた。

書簡に署名したのは、モルガンスタンレー、ビザ、ユナイテッド航空、ブラックロック、コムキャスト、グーグルなどのCEO。

公開書簡：
「アメリカンレスキュープランはコロナを克服し、包括的成長の新時代を前進させるための官民の協調的な取り組みを提供します。経済界はこれらの重要な目的を達成するために議会と協力する準備ができています」

ホワイトハウスがマスク2,500万枚を団体などに提供

ホワイトハウスは声明で、「感染予防対策に苦労している1,300以上のコミュニティヘルスセンター、フードパントリー、炊き出し団体などにマスクを2,500万枚提供する」と発表した。

提供されるマスクは疾病予防管理センター（CDC）のガイドラインを満たし、高品質で洗えるもので、3月から5月の間に保健社会福祉省から発送されるという。

ニーラ・タンデンの管理予算局長官の上院承認は遅れる

2月24日、ジョー・バイデン大統領が管理予算局長官に指名したニーラ・タンデン氏の上院確認公聴会が延期された。また上院国土安全保障委員会での投票も延期されたという。

2つの上院委員会がタンデン氏の承認投票を延期したことについて、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官はツイッターでタンデン氏を擁護した。

上院は共和党員を狙うタンデン氏の攻撃的なツイートおよび、公聴会前にそのツイートを削除しようとした努力を批判している。

ジェン・サキ報道官：
「ニーラ・タンデンは、前例のない危機の中でも力を発揮できる一流の政策専門家です。彼女は重要な視点と価値観を持っており、困難な時期を経験する市民の生活に政策がもたらす意味を理解しています」