▽オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
の戦闘員(Getty-Images/AFP通信).jpg)
イラク北部に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」が近く解散と武装解除を発表する可能性がある。イラクの親クルド政党DEMが9日、明らかにした。
それによると、PKKは5月5日から7日までイラク北部の2カ所で党大会を開催。この大会で下された「歴史的決定」を間もなく発表する予定だという。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
PKKの創設メンバーであるアブドラ・オカラン(Abdullah Ocalan)受刑者は2月末、武装解除と組織の解散を求める声明を出した。それから2日後、PKK指導部は一方的に停戦を宣言した。
AP通信はDEM当局者の話しとして、「PKK指導部は近く党大会で下された決定の詳細を発表する予定だ」と報じた。
それによると、指導部は党大会の中でオカラン氏の「展望と提案」を概説した声明を読み上げたという。
トルコ議会の右派は昨年10月、PKKが公式に解散を宣言し、武器を置くのであれば、オカラン氏の仮釈放が認められる可能性があると示唆した。
トルコ政府とPKKの過去の和平努力は失敗に終わっている。直近では2015年だった。