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▽3月の輸出額は前年同月比18.6%増の459.7億ドルとなり、過去最高を更新した。
台湾、台中の港湾施設(Getty Images)

台湾の3月の輸出がトランプ米政権による関税政策で不透明感が増す中、市場の予想を上回り、過去最高を更新した。

台湾財務部が10日に公表した貿易統計によると、3月の輸出額は前年同月比18.6%増の459.7億ドルとなり、過去最高を更新した。

財務部は声明で、「3月の輸出は旺盛な人工知能(AI)需要と、米国の関税措置を見越して顧客が事前に注文を出したことで急増した」と述べた。

また財務部は「今後も輸出の勢いを維持できる」としながらも、地政学的リスクや他国の対応策とともに、米国の関税をめぐる不確実性が残っていると強調した。

トランプ(Donald Trump)大統領は9日、物議を醸している相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表。一律10%の基本関税は維持するとした。台湾は32%であった。

財務部は4月の輸出について、「横ばいから前年比5%増の範囲になる」と予想しているが、これは関税要因を考慮していないとしている。

3月の対米輸出は前年同月比39.9%増の127億5200万ドルであった。

最大の貿易相手国である中国への輸出は2月の27.9%増に続き、12.6%増となった。

2月の電子部品輸出総額は前年同月比19.3%増の175億2700万ドル。半導体輸出は20.6%増だった。

輸入は28.8%増の426億2000万ドル、こちらも市場の予想を上回った。

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