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▽バルチスタン州はアフガニスタンと国境を接し、四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。
パキスタン、南西部バルチスタン州の道路(Getty Images)

パキスタン陸軍のムニール(Asim Munir)参謀長は8日、南西部バルチスタン州で鉱物資源とそこで働く人々を保護するために必要な対策を講じると表明した。

ムニール氏は米国、中国、サウジアラビアなどの企業幹部が参加する会議で演説。「投資家とパートナーの利益を守るために強固なセキュリティを提供する」と約束した。

パキスタンは6兆ドルの価値があると推定される鉱物資源への投資を呼び込もうとしている。

ムニール氏は演説の中で、「パキスタン軍はこの地域における強固な安全保障の枠組みを確保し、パートナーや投資家の利益と信頼を守るための対策を講じる」と強調した。

バルチスタン州はアフガニスタンと国境を接し、四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。バルチスタン解放軍(BLA)などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

BLAはパキスタン最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に匹敵する規模に成長し、大きな脅威になっている。

バルチスタン州では先月、BLAによる列車襲撃事件が発生。少なくとも450人が人質に取られた。

政府は最終的な死者数は陸軍兵士23人、鉄道職員3人、乗客5人、BLA戦闘員33人と報告。BLAは200人以上を殺害したと主張している。

バルチスタン州には未開発の金・銅鉱山が複数存在する。

BLAは政府および外国企業による鉱山開発に反対し、数えきれないほどテロ攻撃を仕掛けてきた。

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