▽アルジェリアの国防省は1日、防空部隊が南部のマリ国境から侵入したとみられる武装ドローンを撃墜したと発表した。
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アフリカ西部・アルジェリアとマリは外交危機がエスカレートする中、互いの領空を行き来する飛行を禁じた。両政府が7日、明らかにした。
アルジェリアの国防省は1日、防空部隊が南部のマリ国境から侵入したとみられる武装ドローンを撃墜したと発表した。
しかし、マリの軍事政権はこれを否定し、アルジェリア軍が一方的に偵察用ドローンを撃墜したと主張。アルジェリア政府を非難した。
マリ軍政は6日の声明で、「アルジェリアの大使を本国に呼び戻し、この事件について協議する」と明らかにした。
その後、マリの同盟国であるブルキナファソとニジェールの軍事政権もアルジェリアの大使を呼び戻したと声明を出した。
アルジェリア外務省は7日、この事件に関するデータを精査した結果、マリのドローンが国境から1.6キロ領空を侵犯したことが分かったと発表した。
同省は「マリ政府による領空侵犯が再発したため、マリとの間の飛行を禁じている」とした。
マリ軍政はこれに対し、「アルジェリアが国際テロ組織の支援に固執しているため、すべてのアルジェリア航空機の立ち入りを禁じた」と応戦した。
マリ、ブルキナ、ニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
マリ北部を含むサヘル地域では多くの過激派が活動している。
3カ国の軍政は紆余曲折の末、サヘル諸国連合(AES)を形成し、ロシアに急接近。今年1月末に西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)から正式に脱退した。
AESは6日の共同声明でアルジェリア政府を非難した。