▽米NBCはトランプ大統領が国境を越えた麻薬の密売に対抗するため、メキシコ領内の麻薬カルテル拠点へのドローン空爆を検討していると報じた。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は8日、米国による一方的な軍事行動を拒否し、「そのような動きは何の解決にもならない」と述べた。
米NBCはトランプ(Donald Trump)大統領が国境を越えた麻薬の密売に対抗するため、メキシコ領内の麻薬カルテル拠点へのドローン空爆を検討していると報じた。
シェインバウム氏は定例会見で、「そのような軍事行動は認められないし、何の解決にもならない」と語った。
またシェインバウム氏は「同盟国と連携してフェンタニルの取り締まりを継続する」と強調した。
トランプ氏はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。
米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。
米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ産である。メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。
米国務省は2月、メキシコのシナロア・カルテルなど、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。