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▽ベネズエラ人は近年米国に流入した移民の大半を占めている。その多くが長引く経済・政治危機に不満を募らせ、母国を離れた人々だ。
2025年1月31日/ベネズエラ、首都カラカス、マドゥロ大統領(右)と米国のグレネル特使(ABCニュース)

ベネズエラ政府が米国から強制送還されたベネズエラ移民を受け入れることで合意した。

米国のグレネル(Richard Grenell)ベネズエラ担当特使は13日、X(旧ツイッター)への投稿で、「ベネズエラ行きの移送便は14日に再開される」と明らかにした。

ベネズエラ政府も声明を出し、この合意はベネズエラ人の権利を保証するものであるとした。

グレネル氏は1月末に首都カラカスを訪問しマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と会談。移民の強制送還などについて協議した。

その後、ベネズエラで拘束されていた米国人の一団が解放され、移民の送還が始まった。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇り、かつては南米最大の経済大国であった。しかし、その経済は米政府による制裁とマドゥロ氏の後先考えないバラマキ政策で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指している。

ベネズエラ人は近年米国に流入した移民の大半を占めている。その多くが長引く経済・政治危機に不満を募らせ、母国を離れた人々だ。

マドゥロ氏は先週、トランプ米政権が石油大手シェブロンに対するベネズエラ産石油の輸出許可を打ち切ったことを受け、送還便の受け入れを拒否したと示唆していた。

米政府は4日、シェブロンによるベネズエラ産石油の輸出許可を打ち切ると発表。同社は4月3日までにベネズエラからの輸出を停止する必要がある。

シェブロンは米政府によるベネズエラ制裁を免除され、米国内にベネズエラ産石油を輸入・販売することを許可されてきた。

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