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▽軍政は以前、「選挙は軍の指揮下にある地域を優先する」と述べていた。
2025年3月4日/ロシアのプーチン大統領(左)とミャンマーのフライン総司令官(Getty Images/AFP通信)

ミャンマーの軍事政権が10カ月以内に総選挙を実施すると宣言した。ミャンマー国営放送(MRTV)が8日に報じた。

それによると、軍政のフライン(Min Aung Hlaing)総司令官は7日、訪問先のベラルーシで25年12月か26年1月に総選挙を実施すると述べたという。

またフライン氏は53の政党が選挙に参加する予定と明らかにした。

軍政は1月末に非常事態宣言を6カ月間延長。年内に総選挙を行うと主張してきたが、国土の半分を反体制派に占領された状態で選挙を行えるかは不明である。

軍政は多方面から攻撃を受け、追い詰められている。

シャン州を支配する「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」と「タアン民族解放軍(TNLA)」、アラカン軍、東部カレン州の少数民族ゲリラ「カレン民族同盟(KNU)」、チン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は23年10月、中国国境に近い北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した

これらの反体制派は民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」や人民防衛軍(PDF)と連携し、国土の半分以上を掌握。軍政に圧力をかけている。

軍政は以前、「選挙は軍の指揮下にある地域を優先する」と述べていた。

軍政は昨年10月、有権者リストを作成するためと称して国勢調査を試みたが、330の町村のうち145のデータしか集めることができなかった。

軍政は報告書の中で、「武装勢力やゲリラが支配する地域では国勢調査を完了できなかった」と述べている。

専門家たちは軍政主導の選挙に疑問を投げかけ、公正でも公平でもないと指摘。アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏やウィン・ミン(Win Myint)大統領などの政府高官は21年2月の政変以来、拘束されている。

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