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▽国境警備隊は2000年から毎月の取締り統計を公表している。
メキシコと米国の国境(Getty Images)

25年2月にメキシコから米国に不法入国して逮捕された移民の数が過去最低を更新する可能性がある。

米国土安全保障省(DHS)によると、国境警備隊が2月にメキシコ国境沿いで逮捕した不法移民の数は8500人程度になる見通し。ロイター通信は関係者の話しとして、「月間の総逮捕数は過去最低か、それに近い数字になる」と報じた。

トランプ(Donald Trump)米大統領は不法移民とフェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

これには国境での亡命を全面的に禁止する命令も含まれている。

自由人権協会(ACLU)は今月初め、この禁止令が憲法や国際条約に違反しているとしてトランプ政権を提訴した。

トランプ政権はメキシコや中米諸国と新たな協定を結び、他国の強制送還者を受け入れさせ、一部をキューバのグアンタナモ空軍基地に送った。

国境警備隊は2000年から毎月の取締り統計を公表している。過去最低の月間逮捕者数は2017年4月、第1次トランプ政権が始まったときに記録した1万1127人である。

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