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▽米国務省はこの前日に世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やメキシコ№2の「ハリスコ新世代」など、8つの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定した。
エルサルバドル、ギャングの構成員(Getty Images/AFP通信)

カナダ政府は20日、中南米に拠点を置く7つの犯罪組織を「外国テロ組織」に指定し、フェンタニルの取り締まりを強化すると表明した。

マクギンティ(David McGuinty)公安相は記者会見で、「この措置はカナダの路上からフェンタニルを排除し、米国への流入を防ぐのに役立つだろう」と語った。

国務省はこの前日に世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」やメキシコ№2の「ハリスコ新世代」など、8つの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定した。

カナダ当局はメキシコのシナロア・カルテル、ハリスコ新世代、ラ・ファミリア・ミチョアカーナなど、5つの麻薬カルテルを同組織に指定。

さらに、ベネズエラのトレンデアラグアとエルサルバドルのマラ・サルバトルチャ(通称MS-13)も対象とした。

トランプ(Donald Trump)米大統領は米国に流入するフェンタニルと不法移民に麻薬カルテルが深く関与しているとして、取り締まりを強化すると公言してきた。

そして、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課す大統領令に署名。両政府は直ちに行動を起こし、この発動は1カ月延期された。

トランプ氏は少なくとも3月4日まで、両国に対する関税を一時停止している。

米国境警備隊によると、北部のカナダ国境で押収されたフェンタニルは全体の0.01%以下である。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。

米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ産だ。

メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。

カナダ当局はトランプ氏がカナダとメキシコの麻薬問題を同列に扱っていることに不満を表明しているが、それでもフェンタニルの密売を阻止するためにもっと努力する意向を示している。

今回外国テロ組織に指定された7グループおよびその構成員がカナダ国内で保有する資産は全て凍結される。

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