▽アラブ諸国はパレスチナ国家の建設というパレスチナ自治政府の目標を支持、団結している。
エジプトのアブデルアーティー(Badr Abdelatty)外相が10日、米ワシントンDC国務省でルビオ(Marco Rubio)国務長官と会談した。
エジプト外務省によると、アブデルアーティー氏は会談の中で、パレスチナ・ガザ地区の再建を急ぐことの重要性を強調したという。
またアブデルアーティー氏はルビオ氏に対し、ガザ地区の包括的かつ公正な平和と安定を確立するために米国と協力することを楽しみにしていると伝えたとしている。
トランプ氏は先週、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相との共同会見でガザ地区を米国主導で再開発し、パレスチナ人を他の場所に移住させた後、ガザ地区を占領、所有する用意があると表明した。
この発言は米国の同盟国であるエジプト、ヨルダン、サウジアラビアを含むアラブ諸国を激怒させた。
エジプトのシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領とヨルダンのアブドラ2世国王(King Abdullah II)はトランプ再開発計画を批判したが、トランプ氏はアラブ諸国がこの計画を最終的には受け入れると述べ、「応じない場合は何かしらの措置を取る」と示唆した。
アラブ諸国はパレスチナ国家の建設というパレスチナ自治政府の目標を支持、団結している。
エジプト外務省は10日の声明で、「国際社会はパレスチナにおける歴史的不正義を正し、その権利を回復するために、パレスチナ人の後ろ盾として団結すべきだ」と述べた。
トランプ氏の計画は世界中で批判を浴びており、湾岸地域の指導者たちはそのような計画が実行に移されれば、取り返しのつかない事態に発展すると警告している。
トランプ氏は9日、ガザ地区を再開発、占領すると再表明。ガザを「解体現場」と評し、「米国がそこを所有し、ハマスによる統治を許さない」と主張した。