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▽イスラエルは過去に何度もイランの核施設にサイバー攻撃を仕掛けたり、著名な科学者などを暗殺してきた。
イランの製油所と国旗(ロイター通信)

イランアラグチ(Abbas Araghchi)外相は1月31日、イスラエルや米国がイランの核施設を攻撃すれば、中東を巻き込む戦争に突入すると警告した。

アラグチ氏はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで、「核施設に対する米国主導の攻撃は最大の歴史的過ちのひとつである」と語った。

イスラエルは過去に何度もイランの核施設にサイバー攻撃を仕掛けたり、著名な科学者などを暗殺してきた。

アラグチ氏は「核施設に対するいかなる攻撃も容認せず、即座に、断固とした対応を取り、中東を巻き込む大戦につながるだろう」と述べた。

イランではトランプ(Donald Trump)米大統領がイスラエル政府による核施設への攻撃を容認したり、経済制裁を強化するのではないかという懸念が高まっている。

第1次トランプ政権は2018年、イラン核合意から一方的に離脱し、イランに厳しい経済制裁を科した。

イラン核合意は3.67%以上のウラン濃縮を禁止している。イランは24年末の時点で60%の高濃縮ウランを200キログラム近く保有している。

<ウラン(U-235)の濃縮度>
▽0.7%:標準
▽2~5%:原子炉燃料(軽水炉用)
▽3.67%以下:イラン核合意の規定値
▽20%以上:高濃縮ウラン
▽90%以上:核兵器用

イランは米国の制裁に反発し、核開発を加速。その後、ウラン濃縮にかかる時間は以前の数カ月から数週間に短縮した。

アラグチ氏はカタールの首都ドーハでムハンマド(Sheikh Mohammed bin Abdulrahman bin Jassim Al Thani)首相と会談し、中東地域の問題について協議したと明らかにした。

またアラグチ氏はカタール政府がガザ停戦交渉で大きな役割を果たしたと称賛。「中東の他の問題が解決することも望んでいる」とした。

さらに、カタール滞在中にパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの関係者とも会ったと明らかにし、「パレスチナ人はガザで勝利を収めた」と主張した。

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