▽事件は同州クエッタ近郊の民家で発生。父親は当初、何者かが娘を撃って逃走したと証言していたが、その後、犯行を認めた。
パキスタン南西部バルチスタン州で15歳の娘を殺害したとして、父親が逮捕された。警察が30日、明らかにした。
それによると、事件は同州クエッタ近郊の民家で発生。父親は当初、何者かが娘を撃って逃走したと証言していたが、その後、犯行を認めたという。
州警察は声明で、「容疑者は娘がティックトックで不適切な動画を共有していることを知り、止めようとしたが、拒否されたため、殺害したと供述している」と述べた。
また警察は容疑者の義理の兄弟も殺害に関与したとして逮捕され、「名誉殺人」の疑いで捜査しているとした。
少女が共有したとされる不適切な動画の詳細は明らかになっていない。
名誉殺人とは婚姻拒否、強姦を含む婚前・婚外交渉、婚約者以外の男性との結婚・駆け落ちなどの自由恋愛をした女性やこれを手伝った女性らを「家族の名誉を汚す」ものとみなし、親族がその名誉を守るために殺害する風習のことである。
パキスタンのメディアによると、同国のティックトックユーザーは約5400万人。最近、イスラム教を軽視したり、侮辱するような動画が散見され、問題になっているという。