▽ノボア大統領は2月の選挙で再選を目指している。
南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa)大統領が2月9日に行われる大統領選でライバルのゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏をリードしている。
ノボア氏は23年の大統領選決選投票でゴンザレス氏に勝利している。
地元の世論調査会社が1月25日に行った調査によると、ノボア氏の支持率は47.1%、ゴンザレス氏は39.5%。調査対象は5217人、誤差は1.36%。
第1ラウンドで勝利するためには有効票の50%以上を獲得するか、2位候補に10ポイント差をつけながら40%以上を獲得する必要がある。
イプソスMMAの世論調査でも回答者の50%が「ノボア氏が第1ラウンドを勝利する」と回答。ゴンザレス氏の34.6%を上回った。調査対象は2000人、誤差2.2%で、1月20~24日にかけて実施された。
ノボア氏は29日午後、この世論調査に言及し、「私たちはマフィアを永遠に葬り去り、私たちの夢を奪い、国の進歩にブレーキをかけた者たちに勝つ」とSNSに投稿した。
エクアドルでは複数の都市でギャング間抗争が激化し、市民が巻き込まれる事態となっている。
港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」と同盟関係にある麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス(Adolfo Macías)受刑者」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
それ以来、同国は非常事態宣言下にあり、陸軍と警察がギャング、麻薬組織、人身売買組織を厳しく取り締まっている。