▽ブルキナ、マリ、ニジェールの外相は26日、外相会合を開き、ECOWAS脱退に関する手続きについて協議した。
アフリカ西部・ブルキナファソの首都ワガドゥグで西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)と西側諸国を非難する集会が開かれ、数万人が軍事政権を称賛した。
会場には「ECOWAS脱退おめでとう」「ロシア愛してる」「米国を倒せ」「フランスを倒せ」などといった横断幕が掲げられた。
ブルキナ、マリ、ニジェールの外相は26日、外相会合を開き、ECOWAS脱退に関する手続きについて協議した。
3カ国は1月28日付けでECOWASから正式に脱退する予定である。
3カ国の軍政指導者は昨年1月、ECOWASからの脱退を一方的に宣言。正式な脱退手続きには1年以上かかる。
3カ国は10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
しかし、3カ国は軍事クーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
ワガドゥグのデモに参加した男性はAP通信の取材に対し、「今日はECOWAS脱退1周年を祝うために参加した」と語った。
デモを監視している国家警察の担当官はAPに「我が国では今日、市民の幸福のために日夜戦ってきたAESの3大統領へのコミットメント、決意、愛着を示すために、至る所でこのような祝賀パーティーが開かれている」と述べた。
デモ隊はECOWAS脱退を祝い、西側は「帝国軍」と呼んだ。
SNSでは様々な偽情報が確認されている。X(旧ツイッター)には「ロシア・AES連合軍が西側の駐留基地を攻撃へ」といった投稿が寄せられ、数千件のいいねを集めていた。
ブルキナ軍政の報道官はSNSに声明を投稿。「アフリカ大陸を分断しようとする帝国軍の企ては大失敗に終わった」と主張した。