▽トランプ氏は20日にカナダとメキシコの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしすると示唆した。
カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相は21日、トランプ(Donald Trump)米大統領による関税を回避できると確信していると表明した。
トランプ氏は20日にカナダとメキシコの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしすると示唆した。
トルドー氏は記者会見で、「カナダは米国が必要とする石油や鉱物を保有しているため、トランプ氏が求める米国の発展を達成するために、カナダとの貿易を優先することになる」と語った。
カナダは米36州の最大の輸出相手であり、毎日約36億カナダドル(約3870億円)相当の商品とサービスを送っている。
しかし、カナダ製造業の中心地であるオンタリオ州のフォード(Doug Ford)州首相は21日、「貿易戦争は100%起こる」と述べた。
フォード氏はAP通信の取材に対し、「トランプ大統領はカナダに経済戦争を仕掛けると宣言した。カナダ政府は国民と経済を守るために、あらゆる措置を講じる覚悟だ」と語った。
一方、トルドー氏は「必要であれば報復する」と述べたが、「我々は以前、トランプ氏就任時に自由貿易協定の再交渉に成功しており、今回も関税を回避できると確信している」と強調した。
フォード氏は「トランプ大統領が関税をかけ次第、オンタリオ州の酒類管理委員会に米国製アルコール飲料を棚からすべて引き上げるよう指示する」と警告した。
「我々は世界最大のアル輸入ル輸入国だ。私はトランプ大統領が動いた場合、全州首相にまったく同じことをするよう働きかけるつもりだ。カナダに入る米国製品に1ドル単位の報復関税をかける...」
関税引き上げの時期についてはまだ疑問が残る。トランプ氏は20日、4月までに商務長官が関税の影響について調整した報告書を提出するよう求める大統領令に署名した。