▽トランプ氏は就任初日にカナダとメキシコの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしすると示唆した。
カナダのジョリー(Melanie Joly)外相は20日、トランプ(Donald Trump)米大統領が同国に25%の関税を課した場合、報復する用意があると表明した。
トランプ氏は就任初日にカナダとメキシコの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしすると示唆した。
トランプ氏は就任式後の勝利集会で「メキシコとカナダに25%の関税をかける。2月1日だと思う」と語った。
関税引き上げの時期についてはまだ疑問が残る。トランプ氏は20日、4月までに商務長官が関税の影響について調整した報告書を提出するよう求める大統領令に署名した。
トランプ氏は就任演説でも関税に言及。米国との貿易で儲かっている国は「違約金」を支払うことになると警告した。
ジョリー氏は記者会見で、「関税の阻止に引き続き取り組む」と述べたが、「報復の準備も進めている」とした。
ルブラン(Dominic LeBlanc)財務相はトランプ氏の動きについて、「予測不可能であり、様々なシナリオを想定している」と述べた。
カナダの議員たちはトランプ氏が就任初日に関税を課さなかったことに安堵の意を表明した。
カナダと米国のつながりは深く、自動車や部品を含むカナダの輸出品の75%が米国向けである。
カナダは米36州の最大の輸出相手であり、毎日約36億カナダドル(約3870億円)相当の商品とサービスを送っている。