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▽最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。
2025年1月9日/米カリフォルニア州、ロサンゼルス郡西部のパシフィック・パリセーズ地区(AP通信)

リフォルニア州ロサンゼルス西部で発生した山火事について、消防当局は9日、これまでに5人の死亡を確認し、1万棟以上の建物が全焼したと明らかにした。

最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。

国立気象局(NWS)は7日以来、南カリフォルニアの全域で季節外れの高温・乾燥・強風により、延焼のリスクが高い状態が続いていると警告している。

パシフィック・パリセーズ地区の山火事の焼失面積はわずか1日半で80方キロメートル(東京ドーム1600個分)に達し、10万人以上が避難を余儀なくされた。

数千人の消防士がロサンゼルス全域で広がる少なくとも5つの山火事と戦っている。

NWSによると、7日以降、山間部の風速は強いところで25~30メートルを維持している。9日には一部地域で風が弱まったものの、それでも高温と乾燥に変わりはなく、いつ急拡大してもおかしくない状況が続いている。

正確な死傷者数は不明。消防が焼け落ちた建物に取り残された人がいないか調べている。

ニューサム(Gavin Newsom)州知事によると、カリフォルニア州は1400人以上の消防士をロスに投入。オレゴン、ワシントン、ユタ、ニューメキシコ、アリゾナが支援チームを送っている。

気象予報サイト「アキュウェザー」は被害総額の見積もりを1350億ドルから1500億ドル(約23兆7400億円)に引き上げた。政府はまだ被害予測を発表していない。

パシフィック・パリセーズ地区では5300棟以上の建造物が全焼または損壊。ロス史上最悪の火災被害となった。何十ものブロックが焼け野原になり、家の輪郭と煙突だけが残った。

ロス消防局によると、パリセーズ火災の鎮火率は9日午前の時点で6%。風が強い状態はしばらく続くとみられ、さらに延焼する可能性があるとしている。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。

昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたが、11月末に気温が急激に下がり、多くの山火事が鎮火した。

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