▽今年全国で確認された鳥インフル患者はこれで65人になった。カリフォルニア州が最も多く、36人が感染している。
ニワトリと保健当局者(Getty Images)

カリフォルニア州ロサンゼルス郡で鳥インフルエンザH5N1型に感染した患者が確認された。同郡の保健当局が23日、明らかにした。

同州のニューサム(Gavin Newsom)知事は先週、南カリフォルニアの農場の乳牛から鳥インフルが検出された後、非常事態宣言を発令した。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。

ロサンゼルス郡公衆衛生局は声明で、「作業場でH5N1型に感染した家畜に触れた成人が感染し、抗ウイルス剤による治療を受けている」と明らかにした。

それによると、この成人の症状は軽く、自宅療養中とのこと。

疾病対策センター(CDC)は鳥インフルがヒトからヒトに感染したケースは確認されていないとして、公衆衛生上のリスクは低いとしている。

CDCによると、今年全国で確認された鳥インフル患者はこれで65人になった。カリフォルニア州が最も多く、36人が感染している。

米国では4月、テキサス州で乳牛からヒトへの感染が初めて確認された。それ以来、40人近くが乳牛経由で感染したとみられる。

カリフォルニア州マリン郡では生乳を飲んだ子供が鳥インフルに感染した可能性があるとして、CDCが調査している。

農務省によると、今年は16州の養鶏場や牧場で鳥インフルが確認されている。米国では2022年にこの流行が始まって以来、約1億2300万羽の家禽が殺処分されている。

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