◎トルドー内閣は支持率低下と党内からの反発、そして、米新政権との貿易戦争に直面している。
カナダ、トルドー首相(左)とフリーランド財務相(Getty Images/AFP通信)

カナダフリーランド(Chrystia Freeland)副首相兼財務相が16日、辞任した。

トルドー内閣は支持率低下と党内からの反発、そして、米新政権との貿易戦争に直面している。

フリーランド氏はX(旧ツイッター)に掲載した辞表の中で、トルドー(Justin Trudeau)首相に先週、財務相を退くよう促され、代わりに別のポストを提供すると伝えられたと明らかにした。

フリーランド氏は「辞任が最善の道、実行可能な唯一の道であると判断した」と述べた。

またフリーランド氏はトルドー氏と対立していることを認めた。

トルドー氏は先週、来年1月20日に就任するトランプ(Donald Trump)次期米大統領との貿易戦争の脅威に対応する計画の概要を説明するため、各州の首相と会談した。

トランプ氏はカナダとメキシコの麻薬・移民流入対策に不満を示し、就任初日にカナダ、メキシコ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。

フリーランド氏は元ジャーナリストで、2019年から副首相、翌年から財務相を務めてきた。

フリーランド氏は辞表の中で米国を名指しせず、「政府の対南隣国政策に同意できない」と述べた。

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