◎都市部の開発や民間の消費が経済成長をけん引している。
アフガニスタン、首都カブールの通り(Getty Images)

アフガニスタンの経済は2年間にわたる深刻な経済危機の後、緩やかな成長の兆しを見せている。世界銀行が4日、明らかにした。

それによると、都市部の開発や民間の消費が経済成長をけん引しているという。

食料価格の下落により、家計福祉も改善された。

21年8月にタリバンが政権を掌握する前、同国の経済は外国からの援助に大きく依存し、汚職が蔓延していた。

タリバンが復権したことで何百億ドルもの国際資金が凍結され、何万人もの高度な技術を持ったアフガン人が国外に流出、資金を持ち出したため、経済は大混乱に陥った。

世界銀行によると、アフガンの輸出は2023~24年にかけて安定していたが、経済回復により輸入が急増し、貿易赤字が拡大した。

同国は燃料、食料、機械などの必需品を輸入に依存しているため、経済の安定にリスクをもたらす可能性がある。

世界銀行のアフガン担当は声明で、「長期的な成長には国内の民間セクターの大きな潜在力を活用し、全体的なビジネス環境を改善する必要がある」と述べた。

同国の治安はタリバンの厳しい取り締まりにより改善。都市部ではこの数カ月、テロが発生していない。

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