◎右寄りな両首脳は中東情勢、ウクライナの平和的解決への支持、25年7月にローマで開催される次回のウクライナ復興会議に向けた両国のコミットメントについても話し合った。
イタリアのメローニ(Giorgia Meloni)首相は4日、首都ローマでハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と会談し、中東情勢やウクライナ戦争などについて協議した。
イタリア首相府によると、メローニ氏はハンガリーがEUの輪番議長国に就任したことを歓迎したという。
右寄りな両首脳は中東情勢、ウクライナの平和的解決への支持、25年7月にローマで開催される次回のウクライナ復興会議に向けた両国のコミットメントについても話し合った。
また両首脳は不法移民への対応の重要性を強調。移民問題の根本的な原因に取り組み、人身売買や密輸と闘うために、出身国や通過国との協力を強化するよう呼びかけた。
さらに、不法移民の帰還を促進、増加、迅速化するための法的枠組みの更新が緊急に必要であること、特に安全な出身国という概念の「見直し」に重点を置くことでも合意した。
メローニ氏はEU法および国際法に沿って不法移民の防止・対策のための新たな方法を模索することの重要性を強調。イタリア・アルバニア協定によって開かれた道筋を土台に、ローマの管轄下にあるアルバニアの移民センターに移民を受け入れながら、移民の庇護申請を迅速に処理することを目指すとした。
イタリアとアルバニア政府は昨年11月に移民の受け入れに関する協定を締結。その期間は5年間で、イタリアの沿岸警備隊が国際水域で拘束した移民のうち、毎月最大3000人をアルバニアの施設に送る。
メローニ政権は10月、アルバニアに2つの移民収容センターを開設した。ここでは亡命を希望する男性移民を処理する。
女性、子供、高齢者、病気や暴力の被害者はイタリアの施設に収容される。家族が引き離されることはない。
メローニ政権はさっそくセンターに移民を送ったものの、裁判所がこれに待ったをかけた。2つのセンターは現在空っぽの状態。イタリア当局は現場スタッフの数を減らしている。