◎マニプール州では昨年5月以来、多数派のヒンズー教徒であるメイテイ族と、少数派のクキ族との間で武力衝突が相次いでいる。
インド北東部マニプール州で警察に抗議するデモが暴動に発展し、少なくとも23人が逮捕された。警察が17日、明らかにした。
デモ隊は15日にメイテイ族のコミュニティから誘拐されたとみられる6人の遺体が見つかったことを受け、警察と少数派のクキ族に説明を求めていた。
デモは16日に激化。警察は同州インパールの州議会議員や政府関係者の住居に侵入したり、火を放った疑いで23人を逮捕したと明らかにした。
マニプール州では昨年5月以来、多数派のヒンズー教徒であるメイテイ族と、少数派のクキ族との間で武力衝突が相次いでいる。
メイテイ族はインパールやその近郊に、クキ族は郊外の丘陵地帯に住んでいる。
昨年衝突が激化して以来、少なくとも250人が死亡、約6万人が避難を余儀なくされた。
現地メディアによると、17日にも行方不明になっていたメイテイ族の家族と思われる女性と子供の遺体がインパール市内の河川で見つかったという。
さらにクキ族の男性とみられる遺体も17日に見つかった。当局は死因を公表していない。
マニプール州では先週、クキ族の31歳女性が生きたまま焼かれる事件が発生し、緊張が高まっていた。
ロイター通信は17日、州警察幹部の話しとして、「クキ族とメイテイ族の武装勢力が事件に関与している可能性がある」と報じた。
州当局は16日に夜間外出禁止令を出し、インターネット通信を遮断した。