◎ヒトからヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
鳥インフルエンザが確認されたカナダの養鶏場(CBC/AP通信)

カナダで10代の若者が鳥インフルH5N1型に感染した。当局が9日、明らかにした。同国で鳥インフルのヒト感染が確認されたのは初めて。

それによると、この若者は西部ブリティッシュ・コロンビア州在住。同州政府は声明で、「鳥または動物から感染したと考えられる」と述べた。市内の小児病院で治療を受けているとのこと。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトからヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。

カナダ当局は「この若者と接触した個人を追跡している」と述べた。

保健省も声明を出し、「一般市民に対するリスクは極めて低い」と断言した。

鳥インフルは世界中で流行しており、米国の家禽類や乳牛に大打撃を与えている。

3月以来、米国15州の450近い酪農場で感染が確認された。疾病対策センター(CDC)は4月以来、46人のヒト感染を確認している。米国の昨年の殺処分数は6000万羽超、今年はそれを上回る可能性がある。

カナダのブリティッシュ・コロンビア州では10月以降、少なくとも22の養鶏場で鳥インフルが検出された。

カナダで乳牛の感染は報告されていない。

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