◎米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
米カリフォルニア州政府は6日、一部地域で山火事のリスクが高まっているとして、市民に対し、避難命令が出た場合に備えて準備を進めるよう促した。
消防によると、ロサンゼルス郡マリブの郊外で新たな山火事が発生し、複数の不動産が被害を受けたとみられる。ケガ人の情報はない。
消防士たちは警察が海辺の道路を閉鎖する中、マリブのビーチ付近の山火事を封じ込めるべく、消火活動にあたっている。
放水機と消防ヘリが投入され、地上で消火や伐採にあたる消防士たちを支援した。
消防は複数の地区に避難を促している。報道によると、ビーチ付近の民家とみられる2つの建物が全焼したという。
ロサンゼルスの北西部でも山火事が急速に拡大。ベンチュラ郡南部の複数の地区に避難命令が出た。
ABCニュースが報じた空撮映像には樹木に囲まれた地区の少なくとも10軒の家屋が燃えている様子が映っていた。
また他の映像では避難する車やゴルフ場の中を移動する馬の姿を捉えていた。
この馬は近くの牧場から避難したとみられる。
山火事の南側で馬や牛を所有する牧場主の男性はABCの取材に対し、「風向きが変わることを期待しているが、最悪の場合に備える必要がありそうだ」と語った。「馬や牛をどこに避難させようか悩んでいます...」
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
今年の全米の山火事による焼失面積は4万平方キロメートル(東京都面積の18倍)を超えている。