◎ケガ人は出ておらず、建物への被害もない。
米マサチューセッツ州の西部と中央部で山火事が相次ぎ、消防が対応に追われている。
州消防局は3日、市民に対し、屋外でのたき火、バーベキュー、野焼きを行わないよう強く呼びかけた。
同州は西部のカリフォルニア州などに比べると山火事の件数はかなり少なく、毎年10月に10~15件ほど報告される程度だ。春先の山火事シーズンも同様である。
しかし、マサチューセッツ州消防局によると、先月最後の7日間だけで約100件の山火事が発生。出火原因の9割がたき火の処理ミスなど、人為的なものだったという。
この山火事による、学校の授業やハロウィーンのイベントを中止した自治体もあった。
ケガ人は出ておらず、建物への被害もない。
国立気象局(NWS)は山火事のリスクが高まっているとして、マサチューセッツ州東部の大部分に警報を出した。
消防局も乾燥した状態がしばらく続くとして、州全域に警戒を呼びかけている。同州の州法は年間を通じて野焼きを禁じている。
今年の全米の山火事による焼失面積は4万平方キロメートル(東京都面積の18倍)を超えている。