◎警察は多数の銃器、違法薬物、現金などを押収した。
王立カナダ騎馬警察(RCMP)は10月31日、国内最大規模の違法薬物「スーパーラボ」を解体したと発表した。
それによると、このラボを運営する組織の幹部を逮捕し、多数の銃器、違法薬物、現金などを押収したという。
RCNPは最西端ブリティッシュコロンビア州の2つのラボを家宅捜索。54キログラムのフェンタニル、大量の前駆化学物質、390キログラムのメタンフェタミン、少量のコカイン、MDMA、大麻を押収した。
さらに拳銃、AR15スタイルのライフル、サブマシンガン、小型爆発装置、弾薬、サイレンサー、大容量弾倉、防護服、現金50万カナダドルなども見つかった。押収した銃器は89丁にのぼった。
当局によると、組織の幹部とされる男は麻薬密売、銃器の不法所持、薬物製造などの疑いで勾留中。
カナダでは米国と同様、フェンタニルが大流行している。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
カナダ政府によると、2016年1月から2024年3月までの間にカナダ全土で約4万人8000人がフェンタニル中毒で死亡したという。
米国では年間7~8万人がフェンタニルの過剰摂取により死亡している。