◎消防庁は山火事が多発する5月から10月末の間に臨時職員として約2500人の消防士と契約している。
ギリシャ・アテネで10月31日、期間業務職員として働く消防士たちが契約の見直しを求めて抗議した。
消防庁は山火事が多発する5月から10月末の間に臨時職員として約2500人の消防士と契約している。今年の契約は31日に満了した。
デモを主催した労働組合は政府に対し、この約2500人を正社員に格上げするよう求めている。
労組の書記長は演説で、「気候変動によってギリシャの山火事リスクは高まり続けており、年間を通じた消火能力が必要になっている」と語った。
消防庁によると、昨年の山火事における焼失面積は過去10年間の平均の4倍以上となる1747平方キロメートル(東京23区面積の2.8倍)に達した。
今年の焼失面積は410平方キロメートルと推定され、アテネ郊外まで達した山火事もあった。
労組の委員長はAP通信の取材に対し、「6年以上の経験を持つ季節消防士の多くが今年開設された特別消防隊への応募を禁じられた」と語った。
それによると、特別消防隊には年齢制限があり、さらに、期間業務職員は対象外だという。
同消防士の任期は5月から10月末までだが、労組は山火事が厳しさを増していることを考えると、その経験は非常に重要であると主張している。