◎バルニエ氏は近代フランスの26人の首相の中で最年長。頸部に病変がみられたとして、手術を受けていた。
フランスのバルニエ(Michel Barnier、73歳)首相が28日、頸部の手術を終え、公務を再開した。
現地メディアによると、バルニエ氏は公邸に戻り、閣僚らの書類に目を通したという。
首相府は声明で、「バルニエ首相は31日の閣議も予定通り召集する予定である」と述べた。
バルニエ氏は近代フランスの26人の首相の中で最年長。頸部に病変がみられたとして、手術を受けていた。その詳細は明らかになっていないが、手術は成功したとのこと。
バルニエ氏は6月から7月にかけて行われた国民議会選(下院、定数577)とその後の混乱を経て、先月首相に就任。前任のアタル(Gabriel Attal、35歳)氏はフランス史上最年少の首相であった。
左派4党から成る連合「新人民戦線(緑の党、社会党、共産党、不屈のフランス)」はこの選挙で180議席強を獲得、マクロン氏の与党連合を上回ったものの、過半数には遠く及ばなかった。
マクロン(Emmanuel Macron)大統領は左派連合の首相候補を承認せず、議会は2カ月以上にわたって空転。先月、ようやくバルニエ政権が発足した。
バルニエ氏はブレグジットの元交渉担当で、難しい交渉をまとめ、連立政権を発足させた。