◎南アはLGBTQ+の権利を保障しているが、それでも一部のコミュニティでは差別や嫌がらせが確認されている。
南アフリカ・ヨハネスブルグで26日、LGBTQ+(性的少数者)の権利拡充などを訴えるパレードが行われ、数千人が参加した。
地元メディアによると、このプライドパレードは今年35回目を迎えたという。
南アはLGBTQ+の権利を保障しているが、それでも一部のコミュニティでは差別や嫌がらせが確認されている。
パレードに参加した男性はAP通信の取材に対し、「アフリカ大陸全体でLGBTQ+に対する弾圧、暴力、差別が蔓延していることを理解する必要がある」と語った。
地元テレビ局の取材に応じた女性は「多くの国で同性愛者が逮捕されたり、殺されたりしている」と述べた。
南アはアパルトヘイト撤廃後の新憲法において、性別・ジェンダー・性指向いずれによる差別も禁ずる旨を憲法に明記した世界初の国となった。
2006年には南半球の国として初めて同性婚を合法化。アフリカ大陸で同性婚を認めているのは南アだけである。
アフリカの54カ国のうち30カ国が同性婚はおらか、同性愛すら認めていない。